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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


出たくないけどベッドから出て、リビングに放置してたスマホを見ると、さつきと美緒からメッセージが届いてて、寝てたことにして返信をした。

起きたのは7時だったのに今はもう8時
青峰君とくっついてると1時間が10分ぐらいに感じる。


ストレッチを始めた青峰君を見ながら少し遅めの夕食を作り始めた。

さすがにぜんまいはないから入れられなかったけど、ナムルと他の野菜はできたし、お肉も焼けばいいだけになった。

あたしの作るビビンバは石焼ではないけど焼きおにぎりで作ることにしてる。

おにぎりを網で焼いて表面をこんがりさせてから、もやしのナムルと他の野菜を乗せて、お肉を焼いて卵の黄身を乗せてゴマをパラパラして完成。

ビビンバに使わなかった白身を自分のお粥に入れてあたしのも完成


「できたよー!」

「すげぇうまそう」


青峰君は普通のご飯でもいつも美味しいって言って、全部食べてくれる。



外食は大好きだけど、自分の家のダイニングで向かい合って一緒にいただきますをして、他愛ない会話をしながらゆっくり食べられるお家のご飯も悪くない。

栄養バランスが良くてもっと美味しいご飯がいっぱい作れるようになりたい


「お前の言うお粥って、それなのか?」

「え?うん。お粥色々作るんだけど、今日のは海鮮中華のお粥。あたしこれすごく好きなの」

「すっげぇうまそう」


え?さっきお粥あんまり好きじゃないって言ってたよね
気が変わったのかな?


「ちょこっとだけ食べてみる?」

「食いてー」


ちょっと気まずそうに言う青峰君に、あたしのお粥を取り分けると普通に全部食べてくれた。


「すげぇうまい」

「よかったー!」


あんまり好きじゃないって言ってたのに美味しいって言ってくれて嬉しかった。


「食わず嫌いだったの?」

「食わず嫌いっつーか、トラウマ。うちの親とさつきの親が一緒に旅行行って俺とあいつは部活があったからこっちに残ったんだけど、さつきの親がカレー作ってくれてあって、米の炊き方をおばさんから教わったとか言って炊飯器で炊いたんだけど、水入れすぎの上に炊飯ボタンと保温ボタン間違えたらしくすっげぇマズい変などろどろのもん食わされてマジでトラウマ。未だに白いお粥は食えねぇ…」


それは大変お気の毒で…

でもあたしもボタンの押し間違いはやらかしたことある
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