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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


みさきがいつもと違う首まで隠れる服を着てる理由は、俺が付けまくったキスマークのせいだなんて聞かなくても普通に分かる。

けど、寝起きのみさきがすげぇ可愛く甘えてくるからいじめたくなっちまった


耳元で小さく話すと、ピクリと肩を揺らして俺に回った手にぎゅっと力が込められた


いつも言うあの可愛い「いやっ」ってのが聞きたかったのに、今日は言ってくんねぇのかよ。

あー何とかして言わせてぇ


「青峰君…お仕置きだから‼」










_________ガブッ







「おまっ…噛むなよ‼‼」

噛まれた。
俺にいきなりくっついてきたと思ったら、鎖骨の下辺りにいきなり食い付かれた。
まぁ、大して痛くはねぇけど

まさか噛まれるとは思ってなかったから、驚いてみさきを引き剥がすと抗議したそうに俺を見てる。



「だって青峰君だっていっぱい噛みついたじゃん」

は?
俺いつ噛みついた?

「いや、噛んでねぇだろ?」

「噛んだじゃん!いっぱい噛んだからあたしがこんな暑苦しい服着てるんでしょ‼‼」

まさか…こいつ…

キスマークって噛みついて付けると思ってんのか!?
ジェイクは吸い付いてたって自分でも言ってたのに何でいきなり噛みつくことになってんだよ‼


「俺は噛んだんじゃねぇよ。強めに吸っただけだ」

「……っでも…いつもチクってするもん…」

「噛む訳ねぇだろ。歯が当たってるだけだ」


強く吸うから歯が当たるのは確かだけど俺は絶対ぇ噛んでねぇ。
あんな柔らけぇ肌に食いつける訳ねぇだろ




「…………ごめんなさい…」

自分が勘違いしてたことに気づいたのか、いつも小せぇ体をさらに縮こめて肩すくめて、噛んだとこを撫でながら眉を下げて謝ってる

クッソ…マジで可愛いな


「痛いことしてごめんなさい」

半べそかいて謝って、不安そうに俺を見るみさきのデカい目がどんどん潤って瞬きが増えていく。


ヤベェ…泣く

「痛くねぇから大丈夫だ」

「ほんとに?ほんとに痛くない?」

「痛くねぇよ」

みさきは自分が痛いことが嫌いだから、痛いことをしちまったって思って罪悪感で泣きそうになってんじゃねぇかって思ったから、引き寄せて抱きしめると肩から力を抜いてくれた


「ごめんなさい…」

「いいって」
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