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最愛 【黒子のバスケ】

第19章 甘い時間


しばらくソファでボケっとしてたけど…


着替えなきゃ…


青峰君にぎゅってした時に多分オイルが服に着いちゃった。


ウォークインに入って何に着替えようか迷いながら、サラッと着れる薄いマキシ丈のワンピースを横目にため息を吐いた。

まだ気温も高いしこういうサラッとしたのが着たいのに、これじゃ絶対に無理。


仕事用の黒いパンツから薄手の黒いサブリナパンツに履き替えて、暑苦しいけどタートルネックの半袖に着替えた。

付けられるのが嫌ってことは全然ないけど、普通に見えるとこにこんなについてたらコンシーラーも大変だし絆創膏なんてしたらすごくおかしい。


タートルネックでも隠れない上のほうだけコンシーラーで隠してリビングに戻ると、丁度青峰君がお風呂から出てきた。


「あちー…」

「ペリエあるよ」

「飲む」


冷蔵庫から冷えたペリエを出して渡すといとも簡単に片手で開けて飲み始めた。

ホントに黒いバスローブがすっごく似合う

さっきまで散々上半身に触ってたのに、バスローブの袷から見える胸板に心臓が騒ぎ出す。


ペリエを飲む青峰君に見惚れて目が離せなくなってると、あたしに近づいた青峰君がそっと腰を引き寄せて、ペリエで冷たく冷えた唇があたしの唇に重なった


冷たくて気持ちいい。


いつもより厚手の服のせいか体がすごく熱い

何度かキスを繰り返して、小さく響く音が耳から脳に伝わって、恥ずかしいけど幸せで堪らない


「みさき…昼寝しねぇ?」

少し唇を離して誘われればいつでも魅力的なお昼寝の魅力がさらに増す。

返事をしようとしたのにまた唇が塞がれて強く腰を引き寄せられた。


「ベッド行こうぜ」

優しく誘ってくれる青峰君はあたしに返事をさせてくれない。
あたしが返事を返す前にすぐにキスで唇を塞がれて返事にならない

お昼寝したいからベッドに行こうって言いたいのに…

一瞬しか離れない唇に、言いたいことが言えないままキスの回数だけが増えていく。


「ッん…いっん…いく…」




何度かのキスの合間にやっと返事を返すと、あっという間に体が宙に浮いて、大好きなふわふわと揺れる腕の中


お風呂上がりの青峰君の匂いがあたしの鼻腔をくすぐって、幸せが溢れ出す


離れるのが嫌…
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