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最愛 【黒子のバスケ】

第19章 甘い時間


ベッドでの撮影を終えてチェックに入る

「大輝君マジでかっこいい。NBA引退したらモデルとかどう⁉」

「ヤダ。それに俺は黄瀬みてぇに売れねぇぜ」


売れないってことはないと思う
今だってほとんど日本にはいなくても、ものすごく人気あるんだし


今日のカメラマンさんは青峰君とか大我を何度か撮ってる人だから、青峰君とも結構仲良さそうに話して笑ってる。


「この表情なんて最高に色っぽいよ。男の俺でもドキッとするわー」

「全然嬉しくねぇ」

青峰君はどのカットもすごく色気があるしセクシーだけど、確かに今のカットは男の人でもかなりドキッとすると思う

うつ伏せで少しダルそうにしてて彫刻のように鍛えられた腰までのラインがくっきり写ってる


「去年とは別人じゃん。マジで彼女できた?」

「あぁ」

「やっぱね。どんな子?」


え…答えないよね?

てか、カメラマンさんってそんなことが分かるほど観察眼が優れてるんだ…

ちらっと青峰君を見ると、青峰君もあたしをちらっと見て、あの意地悪するときの顔でニヤリと笑ってから、チェック画面に視線を戻して口を開いた。


「すっげぇ可愛い。色白で目鼻立ちくっきりの美人でいつも目ウルウルさせてて、肌すべすべの髪サラッサラ。しかも英語は完璧で料理もめちゃくちゃうめぇの。まぁいいとこしかねぇし、すげぇ控えめに言って見た目も中身も最高に俺好み」


ちょっと‼‼盛りすぎ‼‼

確かに日本人としては色白で目鼻立ちはくっきりかもしれないけど、目はドライアイで肌だって荒れるときもあるし、髪もサロンに行かれないと毛先が痛んでることはある。

それに英語はLA育ちだからで日本語のボキャブラリーは若干少ないし、お料理は全然人並。

最後のはすっごくすっごく嬉しいけど、あたしは巨乳じゃない


「べた惚れじゃん」

「そー。マジで超好き」


今の絶対からかわれた。

笑ってるしあたしのとこチラッてみたし
ちょー意地悪

お家帰ったら絶対怒るから‼


からかわれたって分かっててもあまりにも恥ずかしくて、チェックから外れて、次の撮影のためのメイク道具を用意し始めると女性スタッフが2人であたしに話しかけてきた
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