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最愛 【黒子のバスケ】

第19章 甘い時間


『スタジオの用意ができたが、行けるか?』

『はい。準備は整っています』

『行かれる』


スタジオの様子を見に行ったライアンが戻って、予定の入り時間より少し早くスタジオに入れた。


ベッドでの撮影は一見裸に見えるようなカットで俺はパンイチ
マジでポルノかっつーの

去年はただ脱いでりゃよかったけど今年はベッドに寝転がれとか言って、来年は裸になれとか言うんじゃねぇだろうな…
絶対ぇ受けねぇぞ


撮るときはシーツで隠してあくまで裸風に撮るけど、みさきがメイクを塗り足すときは邪魔だからそのままやる。


落ち着け俺

これは仕事だ

それに俺とみさきはクライアントとメイクって以外の接点はねぇって設定だ。
設定だぞ。あくまで設定。
ホントはすっげぇ親密だから勘違いすんなよ。



「すみませんが、ベッドに寝て横を向いてください」

「…あぁ」


照明がついた状態でベッドに横になって腰で結んでたガウンを外すとみさきが受け取ってライアンに渡してくれた


「すみません。…触ります」

柔らかい指が俺のパンツぎりぎりを触ってブラシが往復する


勃つな…俺

寝てろ…

これはみさきじゃねぇ


ヤバい…マジでヤバい…


『ダイキ、LAの家の完成具合はどうだ?』

ライアン…
お前マジで神

『あぁ。壁も終わったみてぇだし、あとは注文してる細々した家具とキッチンの改装が終わりゃぁそれで完成だ。プールはもうちょいかかるらしいけど、9月の後半にはできるっつってた』

『そうか。ネロは元気か?』

『あぁ。今日は実家で親父とお袋が見てくれてる』


俺のピンチを悟ってか、ライアンが全く関係ねぇことを話してくれたお陰で、馬鹿正直な俺の息子は大人しくできた。


メイク直しなんてされたらたまんねぇから一発でOK出してやる

これさえ乗りきりゃあとはデニムも履けるし問題ねぇ。


「青峰さん準備できました」

「じゃあ撮影入りまーす‼‼」


俺のメイクを終えたみさきが、ライアンと一緒に俺から離れて、スタッフが俺にシーツをかけつつベッドを撮影用に若干乱す。


あーあ…

マジでみさきが乱したベッドならすげぇいいんだけどな…
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