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最愛 【黒子のバスケ】

第19章 甘い時間


早く青峰君のとこに戻りたい。


着ていた服を脱いで、寝るときのガウンに着替えて、洗濯物を洗濯機に入れてリビングのソファに戻ってすぐに青峰君にくっついた


一瞬も離れたくない


こんなことを思うなんてどうしてなんだろう…


「ベッド行くか?」

ベッドに行くための時間ですら離れたくない。


駄々っ子のように青峰君の胸に顔を押し付けて強く抱き着くと、青峰君もぎゅってしてくれた


「ベッド行く…」


ここでこうしてても青峰君も眠いだろうしあたしもまたねちゃいそう。

離れたくはないけどベッドに入ったらまたぎゅってしてもらおうって思って、青峰君から離れようとしたらさっきと同じように抱き上げてくれた。



「さっきの、ベッドでもらう」


メイクブックを見つかったせいですっかり忘れてたことを今になって言われて一気に顔が熱を持つ


だけど、どうしてなのかさっきのように逃げたいとは思わなかった。


優しくベッドに寝かせてもらって青峰君も隣に来てくれた



ぎゅって優しく腰を引き寄せてくれて鼻もくっつくほど近くなる



さっきの指相撲で言われた言葉


“お前が負けたら、お前からキスしろ”


自分からキスなんてどうすればいいのか分からない…


くっつきそうでくっつかない唇がすごくもどかしいのに、どうやってしたら上手にできるのか分からない



ぎゅっと目を閉じて一瞬だけ頬に触れてすぐに離すと大きな手が後頭部にまわった


「どこにしてんだよ…こっちだろ」




グッと頭を引き寄せられてぴったりと重なった唇


腰にあった手が背中に回されて、上半身もぴったりくっついて、あたしも青峰君にぎゅっと腕を回した。


少し離れてまた重なって、後頭部を抑えてた手は優しくあたしの頭を撫でてくれている



何度も重ねた唇を離すと青峰君と目が合った



「お前の目、すっげぇ綺麗」

「もう…青峰君まで…」

「初めて目が合った時からずっと思ってた」


見つめられて恥ずかしくて目を伏せると、瞼にも柔らかくて温かい唇の感覚があった

キスはどんどん下がって頬、耳、唇、首に落とされて、あったかくて心地のいい腕の中で眠りに落ちていった
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