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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


カサカサと包みをあける音だけがやけに響く

気に入ってもらえなかったらどうしよう…
迷惑だったかな…


青峰さんの反応を知るのが怖くて意味もなく腕時計をいじくりまわして下を向いていたけど聞こえてきた声にすごくホッとした




「以心伝心っつーの?すげぇ嬉しい。使わせてもらう」

あたしは、あなたのその反応がすごく嬉しいです…

笑ってまた頭を撫でてくれて本当にかけてくれた


似合ってる

さつきも美緒も似合うと思うって言ってたけど本当に似合ってて直視できない程かっこいい

ドックフードにしなくて良かった



かっこよすぎて目を逸らしたくなることなんてあるんだ…

恥ずかしすぎて顔を見られたくなくてあたしもサングラスをかけた。
もっと大きいの持ってくればよかった


「顔小いせぇな」

「え…?そうですか?…まぁ小柄な方なんで顔だけ大きかったら困ります(笑)」

小さいって自覚はあるけど自分で小さいとは言いたくなくて小柄な方っていうのはあたしのちっぽけなプライド

“痩せてていいね”と“小さくて可愛い”はあたしにとって全く嬉しくない言葉

「ハハハっ!おもしれーこと言うな(笑)」

「もー!笑わないでー!……あっ…ごめんなさい…」


しまった…
話しやすくてついタメ口になっちゃった

青峰さんはすごくクールに見えるけど話すとすごく話しやすくて声とか優しいしよく笑ってくれるから自然と緊張がほぐれる

勿論好きだからドキドキするけど怖さや嫌な緊張感はない


「敬語じゃなくていいし、青峰さんじゃなくていい」

「あ、はい…えっと…え…青峰…くん…でいいですか?」

顔から火がでそう…
すっごく馴れ馴れしい気がする‼

自分で言ったけどすっごく恥ずかしい…


「じゃ、今はそれでいいわ」

ホントよく笑う

青峰君が笑うとあたしも楽しくて二人っきりの車内なのに怖いって全く感じなかった


あたしは男の人と二人ってシチュエーションは苦手で仕事以外でそうなることはなかった


ハンプトンとJFKはすごく近いけどNYは道がすごく混む。

空いてれば5分とかからない道のりを15分かかってホテルに到着した。



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