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最愛 【黒子のバスケ】

第19章 甘い時間


結構長く話しながらあたしたちが作ったのは、カプレーゼとホタテとタコのカルパッチョ。


黒子君が何度も消火器の使い方を復習してるのがあまりにも気の毒で、火を使うのを今回はやめようって事になった


さつきはお料理自体は苦手だけど盛り付けとかはすごく上手。


カルパッチョにレモンをかけるって言ったら、美緒に薄くスライスする方法を教わって一緒にやりながら、あたしの切ったホタテとタコを綺麗にお皿に盛ってレモンを添えてくれた。


「さつきすごーい‼」

「盛り付けすっごい綺麗‼」

あたしが盛るより飾りつけがすごく綺麗で、美緒も凄く褒めてる


「えーほんと?お料理の本いっぱい見てたからこうやって盛ってあるの見て綺麗だって思ったからまねしたの」

やっぱりさつきもすっごく頑張り屋さん。
こういうとこがほんとに可愛くて大好き

きっとさつきはすっごくお料理上手になると思うから、消火器を用意しつつお料理を少しずつやらせてあげてねって心の中で黒子君にお願いした。




できたお料理をもってテーブルに行くと、みんながこっちに来てみんなも綺麗な盛り付けに感動してる。


「これさつきがやってくれたんだよー」

美緒がニコニコしながらそう言うと、さつきがちょっと嬉しそうに笑ってる


「そうなんスか!?」

黄瀬君驚きすぎ…

「とっても上手です」

黒子君はすっごく優しい顔してさつきをなでなでってしてあげてる

「すげぇな」

大我もびっくりしてる

「だろうと思った」

青峰君は最初から分かってたみたい。
さすが幼馴染


「どうして分かったの?」

「さつきは美術とか工作とかすげぇ器用にやってたからな」

「そうそう。それで小学校の時の夏休みとか冬休みの自由工作いっつもやらされてた」


「「自由工作って何?」」

さつきが昔のことを思い出しながらちょっと不満げに言った言葉にあたしと大我の声が重なった。


「えッ⁉知らないんスか!?」

「知らなーい」

「アメリカってそういうの無いんですか?」

「ねぇよ」


さつきの盛り付けから、小学校の時の話がでて、日本とアメリカの文化の違いに驚きながら子供の時の話ですごく盛り上がった
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