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最愛 【黒子のバスケ】

第19章 甘い時間


キッチンから聞こえたみさきのエロい声に俺たち全員の動きが止まって、そっちに振り返るとキスマークをいじられてる


別に俺としては見られてもどうこうねぇけど、多分みさきは結構恥ずかしかったんだと思う

トレーニングに行く前もなんか塗ったくって隠してた


「もう…こんなに目立つとこに付けちゃダメ…」

「ジェイクには付けさせんのに?」

可愛く怒りながら顔を赤くするみさきの耳元に近づいて言うと赤い顔がさらに赤くなった


「ちがっ…あれは…」

「つけられただろ?」

「んッ…そうだけど、あれは意味ないやつだもん!」

みさきの細い首筋にキスを落とすと甘い声を漏らして肩をピクリとさせる

「ふーん…ジェイクはよくて俺はダメなのかよ」

「違うッ…青峰君の……あっっ…嬉しい…けどっ…んやっ‼…見えるとこはダメなのッ」


耳と首にキスしてるせいで途切れ途切れになってんのに、真っ赤な顔で反抗するみさきがすげぇ可愛い

ただのうっ血っつってたのに、意味を感じてくれるようになったのがすげぇ嬉しかった


それを進藤に見つかった


俺もシャワー出た後に見えてるっていうつもりだったのが、火神がそのタイミングで来たからすっかり忘れちまった。


吹き出物だとか言って仕事の部屋にみさきが入った瞬間、全員が小さく吹き出した。


「吹き出物って…」

「普通やけどとか言って誤魔化すっスよね」

「黒須さんって、ほんとに同い年ですか?」


そしてキッチンのさつきと進藤は爆笑してる


「ねぇ、吹き出物って言う人初めてなんだけど‼」

「あたしもだから‼大ちゃんのキスマークって吹き出物と同じような扱いなんだ。大ちゃんかわいそー」


ふざけんなよさつき…

何がかわいそーだ。笑ってんじゃねぇよ


「お前ら、マジで黙れ」


ったく…こいつら、人の気も知らねぇで


「けど、みさきが幸せそうでよかった」

「ねっ‼みさきが幸せならそれでいいよね」

「そうだな」

「そうッスね」

「そうですね」


なんだよ。突然方向性変えんなよ。
けど、俺もみさきが幸せならそれでいい


「けど相手が大ちゃんって言うのがほーんと勿体ないんだよねぇ。みさきならもっと選べるのにね」

「「「………」」」



さつき…てめぇ…

つかお前らも黙ってんじゃねぇ!否定しろよ‼
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