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最愛 【黒子のバスケ】

第19章 甘い時間


背中だけじゃなくてお腹もすごく筋肉がついてる

この体ならあたしを乗せて腕立てしたりスクワットできるのも頷ける。

彫刻みたいに綺麗

男の人の体を見て綺麗なんて思ったの初めてだった。


仕事では触り慣れててもこんな風に触るなんて今までなかったから、すごく顔が熱くなる。


筋に沿ってできるだけ優しく塗ると時々眉間がピクッてするけど、くすぐったいのか聞いたら余計にくすぐったいって思っちゃいそうで、聞くのはやめてできるだけ手早く塗った。


全部に塗り終わると青峰君が上半身を起こしてTシャツを着る本当に普通の仕草ですらかっこよくて堪らない。


脱いだままのキャミソールを拾って洗面所に行こうとすると青峰君がベッドから降りた。


「俺が電気とか消してくるから、こっちで着ろ。今度はノックすっから」

「あ、うん。ありがとう」

ちゅって軽く触れるだけのキスをくれて、部屋をしっかり閉めてリビングに電気を消しに行ってくれた。



優しくてかっこよくて、すごく大事にしてくれて、どんどん青峰君を好きになっていく。


男の人に触れられることがこんなに心地いいなんて知らなかった。


でも誰でも同じように感じられる訳じゃない。
青峰君だから安心できて心地いいって感じられる。


キャミソールを着てガウンの紐を結びなおすと部屋がノックされた。


「入っていいか?」

「うん。大丈夫」


あたしからドアを開けると青峰君が部屋に入って、ぎゅっと抱きしめてくれた。


「だいき…好き」

まだまだぎこちないけど二人の時はたまに呼ぶ青峰君の名前。
今すごく呼びたくなった。


「俺も…お前がすげー好き」


低くて甘い声が耳のすぐ近くで聞こえて、あっという間にあたしを抱き上げてベッドに乗せてくれた。


一緒にベッドに入って指を絡ませて、何度もキスをして抱き合って眠りに落ちる。



眠りに落ちる瞬間に聞こえる大好きな人の声


「愛してる」


あたしも世界で一番あなたが好きです



夜寝るとき大好きな人が隣にいて朝起きた時も隣にいてくれる


離れてる時間も長いけど、きっと一緒に過ごす時間はいつだって幸せで甘くて、あたしの警戒心をすべて取り払ってくれる




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