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最愛 【黒子のバスケ】

第19章 甘い時間


一緒に選んだバスソルトを湯船に入れると、お湯が青くなって乾燥してた花びらが水を吸って潤い始めた。

フォーシーズンズでやってもらった生のバラのお風呂には全然敵わないけど、お家で入るならこれでも充分贅沢。

あの時はしゃぎすぎてナイトウエア忘れて…

思い出すと笑いがこみ上げて、あんな間抜けであり得ないような失敗をしたあたしを優しくぎゅってしてくれたことを思い出す。


出会った時からずっとずっと優しくて、いつもいつもあたしが怖がらないようにって考えてくれてた。


思い出せば出すほど早く青峰君のところに戻りたくて、今まで髪が長くて洗うのに他の人より時間がかかることなんて何とも思ってなかったのに、今は髪を洗う時間すら惜しくなってしまう。

だけど青峰君があたしの髪を綺麗だって言ってくれるのが嬉しくて、サラサラと髪で遊ばれるのが気持ちよくて大好きで、お手入れを手抜きするわけにはいかない。

週に1回は必ずやるヘアマスクをしっかり揉みこんで、時間をおいて洗い流すと、濡れててもいつもよりも手触りがいいのがちゃんと分かる。

髪と肌はお手入れ次第

インバスで使えるボディミルクを全身に伸ばして軽く流してからお風呂を出るとエアコンが効いたリビングが心地よかった。


「俺も入るから先寝てろ」

「うん。お待たせしました」

夏は暑くてシルクの薄手のナイトガウンがすごくいい。


一人なら素肌に直接着ちゃうけど青峰君がいるときは下にキャミソールとショートパンツは履くことにしてる。

いくらまっ平らな体とは言え見られるのは恥ずかしすぎて一応着てる。


青峰君がお風呂に入って行ってから寝室のエアコンをつけた。

キャミソールを脱いでガウンだけになって、部屋の明かりを落として間接照明だけにした部屋で全身のお手入れをする。

夏はエアコンをつけたまま寝るから、しっかり保湿しておかないと乾燥しちゃうからインバスのミルクだけじゃ物足りない。

薄暗くて好きな匂いのする空間はすごく落ち着く

ミラノで買ったカサブランカの香りのボディバターを脚から塗って、今日はたくさん歩いたから脚をマッサージしながらゆっくり指圧もしたりしてむくみを取っていく。


腕と上半身も塗り終わってあとは背中だけ。


ガウンの紐を緩めて肩から少し降ろした時_______








ドアが開いて光が差し込んだ。
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