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最愛 【黒子のバスケ】

第19章 甘い時間


side青峰

みさきにネロを任せて玄関の鍵を開けるとさつきの靴がある


勝手に来て何やってんだよ…

うちはみさきの実家みてぇにでかくねぇから、俺が玄関を開けたのに気づいて親父とお袋とさつきがリビングから出てきた。

「おかえりー。みさきちゃんこんばんは」

「こんばんは。ご飯時にすみません」

「こんばんは。大輝の父です」

「初めまして。黒須みさきです。遅くなってすみません」


礼儀正しく頭下げて自己紹介をしてくれるみさきを見ると自然と頬が緩んだ


「みさき久しぶり!」

「久しぶり!」

「全然久しぶりじゃねぇよ。3日前来ただろ」

さつきと進藤はなんだかんだみさきのマンションに来ちゃ、俺とみさきの邪魔してくれやがる

みさきはすげぇ楽しそうだし別にいいけど、あいつらが来ると絶対ぇ黄瀬とテツと火神も来るからマジでうるせー

「久しぶりなの!てかみさきの家行くたびになんで大ちゃんいるの?実家こっちでしょ?」

「はぁ?お前が空気読め」

たまの帰国で好きな女といんだからゆっくり二人にしてやろうとか思えよ

しかもみさきも笑ってるし…


「つかなんでお前うちにいんの?」

「今日うち親いなくて、さっきおじちゃんに会ったらネロ君来るって言うからテツ君のお仕事終わるまでこっちにいようかなーって」

「あっそ」


ガキの頃からずっとそうだった
親がいねぇときはどっちかの実家で一緒にいて、さつきとは一緒にいねぇことの方が少なかった

俺がやさぐれてた時もこいつはいつも俺を心配して、さつきの頭ならどこの高校だって行かれたのにわざわざ俺と同じ高校を選んで見張り役になってくれた。

うっせぇけど感謝もしてる


火神とみさきが変わらねぇように俺とさつきもずっと変わらねぇ

「てかさ、大ちゃん肘どうなの?」

「じゅんちょー」

「リコさん元気だった?」

「あぁ。みさきがパーソナル受けてるけど、あのプッツンメガネと結婚しててビビったわ」

「えー‼‼‼‼そうなの⁉日向さんリコさんと結婚したんだー‼いいなぁ。あたしもテツ君と結婚したーい」

「おー。しろしろ。テツ以外にお前のわがままについてける奴いねぇからしっかり捕まえとけよ」

「はー⁉ちょームカつく!自分こそみさきにフラれないようにちゃんと大事にしてよね‼」


みさきとは全然違げぇけどこいつも俺の結構大事なヤツ
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