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最愛 【黒子のバスケ】

第19章 甘い時間


「おじちゃんとか初めて言われた…」

「だよね…あたしおばちゃんかな?」


まだおばちゃんって自覚はないし青峰君も全然おじちゃんじゃないけど子供からすればみんな同じだよね。


若干ショックを受けてる青峰君と公園を後にするとネロ君はたくさん遊べたことが満足だったのかあっという間に後ろの席で寝始めた。


ドライブスルーで飲み物を買って二人で飲んで渋滞にはまって日が暮れて


こんな風に大好きな人と過ごす休日は特別何かをしなくてもすごく幸せで楽しい。



渋滞を抜けられないまま時間が過ぎて青峰君のハンズフリーが着信を知らせてきてナビに映った名前は“親父”


「悪り、ちょっと出るわ」

「うん」


返事を返すと青峰君がハンドルで操作をして青峰君のお父さんと話し始めた

「あー?なにー?」

「今日ネロ連れてくる日だろ?何時に来るんだ?」

「今渋滞はまっちまってあと1時間半くれぇかかるかも」

「ネロ一人で留守番してるのか?」

「ちげぇよ。ネロと公園で遊んでた」

「そうか。待ってるから気を付けて来いよ」

なんか…声そっくり。

しかもネロ君を心配してるところもなんか青峰くんっぽい。


「悪い」

「全然。声似てるね」

「あーそうかもな。おふくろは電話だと区別つかねぇとか言ってるし似てるかもな」


ネロ君の物は青峰君の実家にも一式あるからうちに寄る必要はないけどこの渋滞のせいで全然進まない。

「遅くなってお父さん怒ってない?」

「怒ってねぇよ。親父はネロがすげー可愛いとか言って、預かる日はめちゃくちゃ早く仕事切り上げてくんだよ。ネロがこっち来た次の日にネロが可愛いから仕事行きたくねぇとか言って玄関までネロと一緒に行ってた」

青峰君のお父さんって結構可愛い人なのかな?
それとも青峰君みたいにネロ君への愛情が強いのかな?

どっちにしてもたくさんの人に可愛がられてネロ君も日本を楽しめてたらあたしも嬉しい。

次に青峰君が帰国するときはネロ君も一緒にLAに帰るから残りの日本を満喫していってほしい。



電話を切って1時間ちょっと。
ようやく青峰君の実家に到着してネロ君を車から降ろすと体をプルプルさせながら伸びをして自分からおうちの玄関に向かって行った
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