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最愛 【黒子のバスケ】

第19章 甘い時間


お揃いのスニーカーを履いて青峰君の車に乗って少し遠くの人の少ない公園まで出かけた。


明日は青峰君のお父さんがネロ君を海に連れて行ってくれるって言ってたから今日は陸遊び。


青峰君のお父さんもお母さんもネロ君がすごくかわいいらしくて青峰君が家に泊まるようになってからも時間があるときはネロ君と遊びたいって連絡が来て青峰君が連れて行ったりしててお泊り保育みたいになってる。

あたしはまだお父さんには会ったことがないけど青峰くんが言うには“頭のいい俺”で色々敵わないって。


埼玉県の公園に到着して車を降りるとネロ君は遊んでもらえるって分かってすごくはしゃいでる。



あたしも青峰君も運動になるし、お留守番とかさせちゃってるネロ君を目いっぱい遊ばせてあげられるから広くて人の少ない公園は結構ありがたい。



リードに繋いで今日はあたしがネロ君のリードを引いて青峰君が荷物の係。


最初はずっと青峰君がネロ君だったけど慣れてきてからはあたしがリードを持ってもきちんと歩いてくれるし言うことも聞いてくれる。


だから最近はリードを持つのはじゃんけんに勝った方。


「そういや緑間が異様にじゃんけん強ぇの」

「知ってる‼チャリアカー知ってる⁉」

「おー(笑)知ってる」

高校時代の話は今までずっと避けてたけど全部知ってる青峰君にもう隠すこともなければ知られて困ることもない。

それに少ししか日本にいなくても大我と真太郎の高校時代を知ってるからそこから話が広がるのは楽しかった。

「あれさ、高尾君全部じゃんけん負けていつも真太郎が乗ってたんだけど、たまに時間ギリギリになると真太郎だけ一人で走って学校行っちゃうって高尾君が教室で怒ってた笑」

「ははは‼そういやいつも高尾が漕がされてたな」


あんな目立つ移動手段多分他にない。
あたしも面白くてちょっと乗せてもらったけど公道では目立ちすぎてちょっと無理(笑)


日本で過ごした僅かな高校時代も辛いことばかりじゃなかった。

思い出せば楽しいこともちゃんとあった。

あの事に支配されるあまりあたしは自分が楽しかったって感じたことも忘れていたような気がした。


「青峰君は高校楽しかった?」

「そうだな…火神とテツのお陰で楽しめた」
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