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最愛 【黒子のバスケ】

第19章 甘い時間


キッチンに用意しておいたクエン酸入りのドリンクを渡すと一気に飲み干してあたしにキスをしてくれる。


「んっ…酸っぱい」

「知ってる」


ドリンクに入れてるクエン酸は後から入れるパウダータイプでその粉末はびっくりするぐらい酸っぱい。

マズいとかじゃなくてただただ酸っぱい。


青峰君はこの酸っぱいのが結構好きなのかクエン酸を多めに入れて飲むからあたしには結構酸っぱくて最初はびっくりした。



何度も何度も唇が重なるうちに酸っぱさはなくなっていく

腰を抱き寄せられてキスして

あたしも青峰君の腰に手を回してキスしてどんどん甘くなるキスに自然と腕に力が入る。


立ってキスするのはもう限界…ってところで唇が離れた




「…シャワーしてくる」

「……うん」


同じ家にいるのにシャワーで離れる時間があたしは結構嫌い

ほんの10分とか15分なんだけどそれでもシャワー行くって言われると離れがたくなる。


もー…あたしこれじゃ赤ちゃんだよね…


さすがに本当の赤ちゃんみたいに泣いたりはしてないけど。


「風呂出たらネロの散歩いこーぜ」

「うん!」


あたしってほんとゲンキンなんだよね…
離れるのは嫌なんだけどその後に一緒に何かしようって言われるとすぐにコロッとなって、青峰君もそれを分かってるのかあたしを上機嫌にしてくれるのがすごく上手。



青峰君がここのお家に泊まるようになって増えた青峰君のバスローブを用意してリビングに戻るとちょっと不機嫌そうにあたしを見るネロ君と目が合った。



『ごめんね。つまんなかった?でも青峰君がシャワー終わったら一緒にお散歩だよ』

お散歩ってワードにネロ君のしっぽの先がパタパタと嬉しそうに揺れる。


ほんと可愛い。

正直で愛嬌があって青峰君が大好きなネロ君がすっごくかわいい。


『もう…可愛すぎ』


短くカットされててもふわふわの首周りにぎゅっと抱き着くと冷たい鼻があたしの頬につんつん触れて“お散歩楽しみだよ”って言ってくれてるみたいですごく嬉しい。


お散歩に持っていくフリスビーとボールと引っ張りっこするおもちゃを用意してリードも首輪も準備完了。


玄関にあるお揃いのスニーカーを見るとあたしまでお散歩が楽しみになる。
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