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最愛 【黒子のバスケ】

第6章 take off


帰国してして数日後、予想外の来客があった。
どうせチームメイトか誰かだろうとモニターも確認せずに出たのが迂闊だった。


『久しぶり』

『…なんか用か』

まさかの人物で一瞬対応が遅れたけど、俺にとっては鬱陶しいだけの相手に思わず冷めた声が出た。

『そんなに怒らないでよ。あたし考え直したのよ?ダイキとやり直すって』

『ふざけんな。犬を平気で捨ててく奴なんざ関わりたかねぇんだよ』

ネロを連れてきた張本人で前の女

そんで別れるっつってネロをそのまま俺の家に捨ててったネロにトラウマを植え付けたクソ女


『だってあの子、あたしよりダイキに懐いてたから』

言い訳すんじゃねぇよ。
最初から可愛がってなかったじゃねぇかよ


『大事にしてやんねぇからだろ。俺はお前とはやり直さねぇしネロも絶対ぇ渡さねぇ。二度と来るな』

返事を聞かずに家に入って、女の声がしたせいかいつもより警戒しているネロを撫でる。

『大丈夫だ。お前はずっと俺と一緒だ。誰にも渡さねぇ』

ヨリなんて死んだって戻さねぇぞ

あー…胸糞悪りぃ
巨乳だったからって付き合ったのが間違いだった
俺の目は節穴だな


鬱陶しい女を追い払ったのに今度はスマホがやかましく振動して、さつきがなんかの画像を大量に送ってきてる。


チッ…うっせぇな

けど無視してて後から電話されんのもうざってぇから渋々開くと…



開いてよかった
イライラは吹き飛んだ

可愛い顔してエビ食ってる
しかもすっげぇ嬉しそうな顔してる


(3人で華金してるの。いいでしょ)


黄瀬との写真が週刊誌に出るって言ってたから進藤とこじれねぇのか心配だったけど全くそんなのねぇらしい

(みさきこっちの日付で27日の朝10時に出るって)

(迎えに行けば?会うんでしょ?)

なんでさつきが知ってんだよ…
まぁ仲いいなら筒抜けか

(みさきをゲットできるチャンスかもしれないんだからちゃんとデートに誘ってよね!)

好き勝手に言いたいこと言いやがって…
そんなとんとん拍子にいくか‼

(連絡先も空港も知らねぇ)

(あした教えてあげる。それまではお預けね)


俺は犬かなんかかよ。

まぁ予定的には全然迎えに行かれる

この間お気に入りのサングラスをネロに食われちまったしNYで新しく買うか。
さすがに日帰りはだるいから1泊だけど会えんならいいか
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