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最愛 【黒子のバスケ】

第6章 take off


side青峰

結局火神が食えるものを買ってきてくれて楽しくもねぇけど二人で食った後火神が帰って行った


外に行くのを待ち構えるネロにリードを見せるとすっげぇ喜んではしゃいで笑ったみてぇな顔でこっちを見てる


ワークアウトに付き合わせて、陸遊びは俺の体力的に無理だから湖岸に連れて行ってやるとためらいなく水に入って遊び始めた


家帰ったらシャワーだな…(笑)



アレックスとも遊んでもらってはいるはずだけど好きに走り回るのは久しぶりなのか中々帰らせてくれねぇ


俺はネロを遊ぶ時以外は外に出さない
盗難もあるしなにより俺の目の届かないところで何かあったらすげー嫌だ

女が置いて行ったから俺が飼うって決めたけどうちに来た時からこいつはすげぇ可愛くて俺の癒しだった

女じゃなくネロが可愛かった
別れるとき女がネロを連れて行くっつったら間違いなく拒否してた
こいつを可愛がってたし必要としてたのは俺だからネロは渡したくなかった



疲れてきたのか帰ろうって催促してくるネロを車に乗せて家に戻るとちゃんと分かってるのか自分でバスルームに入る賢いヤツ


一緒に風呂に入って長い毛を綺麗に洗ってやると体を振って水を払うからバスルーム中に水しぶきが飛び散った

『おい!それやるなって!』

可愛い顔してんじゃねぇよ(笑)

俺がちょっと怒っても全然反省しねぇ
俺に可愛がられてることを分かっていてあざとい…けど可愛い



トレーニングキャンプが始まったらまたかまってやれる時間が減っちまうから可愛がれる時は目一杯可愛がる


甘やかしてるけどしつけは最初からちゃんとしてたから粗相もしねぇし無駄吠えも全くと言っていい程ねぇ

ただ女が嫌いってだけ


今日は留守番してくれたご褒美にちょっといいエサと俺が普段食べている鶏肉をやると喜んで食って満足したのかソファを陣取って寝始めた


俺も眠いな…
時差なんてなきゃいいのに…


時差ボケの怠さはマジで厄介


夕方は練習があるし怠いままも嫌でネロと一緒に仮眠をとることに決めた



休みでも練習は欠かさねぇ
よっぽど予定があれば別だけどNBAに入ってからはボールを触らねぇ日は1日も作らないようにしてた


気を抜けばすぐにレギュラーから外される

こんな俺でも毎日プレッシャーと戦っているからネロみたいな存在はすげぇ大事
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