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最愛 【黒子のバスケ】

第18章 劣等感


青峰君に会えたことで沈んでた気持ちが少しずつ良くなっていく。


駐車場から車を出して運転をしてくれる青峰君の助手席はすごく特別な気がした。


「日本で運転するの怖くない?」

「もう慣れた。最初は左側通行になれなくてすっげぇ怖かった」

「分かる。2車線で右折するときすっごい怖かった」


アメリカは車は右側通行だからこっちに来て仮免許取って路上教習に出た時思いっきり逆走しようとして教官にすごい勢いでブレーキを踏まれた


「それはすげぇ分かる(笑)時々右折だか左折だかごっちゃになっちまう時あった」

「うん!あるある。右折なのに対向車気にせず曲がろうとしちゃってすっごい派手にクラクション鳴らされた上に追いかけられて、まぁあたしが悪いから近くのとこに止まって謝ったんだけど、ものすごい怒鳴られて怒られたことある。だから初心者マーク前と後ろに2つずつ付けてた(笑)」

「さすがにそれはねぇわ(笑)」


あたしたちはお互いに免許を取ったのが最初はアメリカだったせいか結構運転のことで盛り上がれた。


家に着くころにはさっきまでのことをしょうがないことだったんだって割り切れるようになってた。


「リハビリどうだった?」

「うん。真太郎のとこはまた2日後に行くことになってるけど、トレーニングのところは…また探す」


方針が合わないことをグチグチと悩んだって何も変わらない。
だったら自分に合ってるところを探してそこに行く方がよっぽど時間を無駄にしなくていい

時間はいつだって有限だから


「どういう感じで探してんの?」

「このガリガリをどうにかしたいのと、落ちた筋力を戻したいの。食事もちょっとアドバイスもらえるとこがいいかなって思ってる」

「今日一緒に来るか?」


相田さんには会ったことなくて話は聞いてて知ってたけどスポーツ選手だけを見るとこだって勝手に思ってたから誘ってくれたことに驚いた


「え…でも、あたし全然スポーツ選手じゃないし…邪魔にならない?」

「なんねぇよ。面白れぇから一緒に行こうぜ」


リハビリを面白いって言えるのはすごいと思った。
あたしはリハビリを大変とか先は長いなとかそういう捉え方しかできなかったから


「じゃあ…ちょっと見たい」


あたしがそういうと青峰君が連絡を入れてくれてあたしもトレーニングをできる服装に着替えて家を出た
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