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最愛 【黒子のバスケ】

第18章 劣等感


「じゃあ、行ってきます」

「緑間によろしくな。行ってらっしゃい」

「うん。青峰君も頑張ってね」

「あぁ」


青峰君に真太郎の病院まで送ってもらって正面玄関で別れて青峰君はリハビリと仕事に向かった


受付に診察券と保険証を出すとすぐに呼ばれて肋骨のレントゲンと脚の経過を診てくれた

「肋骨も大腿部も問題ない。リハビリを許可する。運転も長距離や高速道路以外から少しずつ初めてもいいだろう。だが、違和感や痛みを感じることがあれば即座にやめられるように初めのうちは誰かに一緒に乗ってもらうのだよ」

「うん。分かりました!あ、ワインありがとう」


メッセージでお礼は送ってあったけど、やっぱり会ったらきちんとお礼を言いたくて小声で言うと、少し笑って一瞬だけお医者さんの真太郎じゃなくなった

「いいのだよ。今日からリハビリをやっていくのだろう?」

「うん。その予定だよ」

「無理は禁物なのだよ」

「はい」


診察を終えて外科を出てリハビリテーション科行くと、優しそうな女性が明るく出迎えてくれた

「脚の術後の筋力回復ということで、動かして痛いとか傷が突っ張るとかそういった感じはありますか?」

「痛みは全くないんですけど、うまく力を入れられないっていうか…自分の脚なのに変な感じがします」


神経を何本も切ったから感覚が少し遠くなっててしっかり立ってるつもりでも無意識に膝を曲げてたりすることがあってそれがすごく嫌だった


「細かい神経をかなり切ってるので、どうしてもそういう違和感はあるかと思います。神経は徐々に再生していくので時間はかかりますが感覚は戻っていきますから、ゆっくり行きましょう」


今まであたしは内ももに力を入れる感じで立ってたせいもあって、内ももに思うように力が入らないのは歩いたり立ったりする上ではすごく不便だった

それに、変な立ち方をして体のバランスが崩れてヒールを痛ませてしまうのも嫌だったから、まずはしっかりと感覚がなくてもまっすぐ立てる訓練から始めてもらうことにして今日も少しだけリハビリをしてもらった



「リハビリは焦せらずに確実に目標を達成していきます。一日では変化を感じられなくても徐々にできるようになりますから一緒に頑張りましょうね」


「はい。よろしくお願いします」


一緒に頑張りましょうって言ってくれるのが嬉しかった
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