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最愛 【黒子のバスケ】

第6章 take off


日本での休暇を終えてCLに戻ってから、家に戻る前にネロを迎えに行った。

すげぇ嬉しそうに飛びついてきて、撫でまわしてやると目を細めてすり寄ってくる。
火神にも挨拶してんのか俺と火神を交互に見ながら甘えた顔して


マジで可愛い


一緒に日本に戻るためにこっちに来させた火神。
さすがに今日帰国で今日シカゴまで戻れとは言えねぇから、うちに泊めてやることにしてハウスキーパーにゲストルームの用意を頼んだ。

留守することも多いし俺は掃除が苦手だから家の事は外注のハウスキーパーを雇ってる。

いろんな契約を交わして吟味した人間だし、もうずっと世話になってるから別に色々言わなくていいし信頼もしてる。




明日はネロと一緒にロードワークに出る。

本当は寝室には入れねぇつもりだったけど、留守が多い俺を何も言わずに待っててくれる可愛い奴だからつい甘やかしちまって、今日だって留守が長かったせいか全然俺から離れねぇからまた寝室に入れちまった。


寝室にある自分用のスペースでスースー息を立てて眠るネロを一撫でして自分も横になった。


疲れてるはずなのに…
目を閉じても空港で抱き寄せた黒須の感覚が忘れられなくて寝付くまでに時間がかかった。



夜眠れなかったのは時差ボケだけのせいじゃねぇけど、ほったらかしにしちまったネロに起こされれば起きねぇ訳にいかねぇ。

寝不足で怠い体を無理やりベッドから降ろしてネロとリビングに行くと、火神はもう起きてて勝手に俺の食い物を漁ってた。


「おい、オレンジ腐ってるぜ。帰国前に処分してけよ」

「やべー…忘れてた」

「ハウスキーパーいんのに何でこうなんだよ」

「冷蔵庫は開けるなって契約なんだよ」


変な色になったオレンジを火神がディスポーザーに放り込んで始末して冷蔵庫まで拭いてくれてる

こいつ、お袋みてぇだな


「なんか食い物ねぇの?」

「あ?オートミール」

「牛乳もとっくに賞味期限過ぎてたから捨てたぜ」


やべ…捨ててくの忘れてたわ

「冷蔵庫開けていい契約に変更だな…」

「そんくれぇ自分でやれよな」


俺は家事とか料理とかマジで苦手


得意料理はネロのエサ
ドッグフードに蒸した鶏肉を入れて混ぜて終わり

家事は…皿を棚にしまうってのならできる


火神は全部自分でやるとか言ってたけど俺は無理だわ
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