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最愛 【黒子のバスケ】

第18章 劣等感


3人でご飯を食べてからネロ君にもご飯をあげて大我は仕事が入ってるからって言って帰って行った。


「今日から緑間んとこだろ?」

「うん。その後はちょっと個人でトレーナーやってる人に会ってくる」


真太郎のとこでリハビリをしながら筋力の回復のために傷に響かない程度にトレーニングを始めるつもりでネットで調べていたからその先生にも会うつもりだった。


HPでは結構効果が出てるって写真や口コミが多かったからあたしとしても結構期待してる。


「迎えに行ってやりてぇんだけど、今日仕事も入っちまってて病院からそこまで一人で行かれるか?」

「うん。場所は分かってるしすごく近いから大丈夫」

青峰君はいつでもあたしを送り迎えしてくれようとする。
でも今日真太郎からOKが出れば運転も解禁だしこれからはちゃんと自分で移動できるし、一緒にお出かけでも運転を交代できる。


「そこ終わったら連絡入れろよ。迎えに行く」

「大丈夫だよ。自分で帰ってこれるから仕事終わってたら先にお家で休んでて」

「ダメだ。もし俺が行かれなかったらこれ呼べ。連絡入れとく」


そう言って渡してくれるカードは前も使わせてもらったハイヤー

「大丈夫だよ‼バスもタクシーもあるし…」

「絶っ対ダメだ。お前がこれ使わねぇなら仕事中でもほったらかして迎えに行くからな」

「それは…ダメ」

「じゃあ俺が行かれねぇときはこれ使え」


はっきり言ってバスは乗ったことないけど運転手さんに聞けばわかると思うからタクシーでもバスでもいいかなって思ってた。

けど青峰君の顔は冗談とかじゃなくて本気でそうしそうでまた甘えさせてもらうことになってしまった。


「お言葉に甘えて…」

「お前さ、タクシーもバスも電車も嫌いなんだろ?」


差し出してもらったカードを受け取るために手を出すと優しく引っ張られてぎゅっとして優しく聞いてくれる声に本音がこぼれた

「…うん…苦手…」

電車はあれ以来一度も乗ってないしバスは乗ったことがない上に電車と似てて人がいっぱい乗ってるイメージで避けてた。

タクシーは運転が結構荒かったり信号をちょこちょこと無視したりしてていつもハラハラするから違う意味で怖いし苦手。


だけど一人で生きていくにはあれこれ嫌だとか怖いとか言ってられない。
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