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最愛 【黒子のバスケ】

第18章 劣等感


side青峰


キスしてもらうのホントに好きとか…


可愛すぎだろ…

なんで今言うんだよ
火神が戻ってこねぇなら何度でもできたっつーのに


こいつが可愛いことを言うときは大体会えねぇときか邪魔が入る時だって最近気づいた。


ソファでみさきが落ち着くのを待って軽く触れるだけのキスをするとめちゃくちゃ可愛い顔して笑って俺の頬に一瞬触れるキスを返してくれた



だから‼‼‼
今やるなよ‼‼


煽られまくりだ…


あっという間にキッチンに入ったみさきを見ると手でパタパタ顔を扇いで照れててこっちがすげぇ照れる。



気を逸らすためにネロの飯を用意してるとみさきがゆでた鶏肉をくれた。


「ネロ君朝は鶏肉食べてるんだよね」

「覚えてんだな」


ネロの朝飯には必ず鶏肉をやってるってことを話したことがあった。

すげぇ小せぇことなのにみさきは俺との会話をちゃんと覚えててくれてさりげなくやってくれる。


こいつのこういうとこがすげぇ好き


「もちろん。だってネロ君と仲良くなりたいんだもん」

「ネロはお前のこと結構気に入ってるぜ」


じゃなきゃ俺の使う予定だったあの犬にぶっかけねぇだろ…

しかもこの家に来た時もネロにはみさきの匂いが確かに分かったはずなのに嫌がりもしねぇしどっちかっつったら落ち着いてリラックスしてた。


「よかった!もうちょっと仲良くなったらおやつあげたりお散歩したりしたい」

「すぐできるようになる」


俺にとってネロはすげぇ大事だから、俺と同じようにネロを大事にしてくれることがすげぇ嬉しかった




ネロの足を拭くマットと水を用意し終わると丁度火神が戻ってきてネロが俺とみさきに“ただいま”って挨拶をして回って自分の為に用意されたスペースに大人しく収まった



『ちょっとお散歩もしてもらったの?よかったね。ちょっと休憩したらご飯もらえるからね』


ネロのそばに行って撫でながら話してるみさきを見ると勝手な人間に傷つけられた者同士、言葉が通じなくても分かりあってるような気がした



「あー腹減った。みさき朝飯なにー?」

「ごはんとお味噌汁とおかず。おかずちょっと足すから待ってて」


火神のやろー…


みさきをこき使うんじゃねぇよ
LA戻ったら俺が邪魔してやるからな




「ご飯できたよー!」


あー最高。
すげぇ可愛い
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