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最愛 【黒子のバスケ】

第18章 劣等感


結局、あたしは焼きもちを妬いたネロ君に止められるまで青峰君とソファに居続けた。


リハビリも始まるし、さすがに寝ないといけないから、仕方なくお風呂に入って寝る用意を済ませて一緒にベッドに入る頃には、もう日付が変わってた。


一緒にベッドに入って少しの時間だけ腕枕をしてもらって、抱きしめ合って眠るのが堪らなく心地よかった。


何度しても飽き足りないキスは左の薬指にも何度となくしてくれた

だからあたしも青峰君が目を閉じたのを確認してから唇にキスをした。


起きてたら恥ずかしくてできないけど、寝ててバレないならちょっとだけしてもいいよね…?

さすがに付き合ってないならダメだと思うけど、青峰君が軽井沢で好きだって言ってくれて丸ごとあたしを受け入れてくれたことをちゃんと覚えてるから、キスはきっと許してもらえる…気がする


それに大体いつもあたしの方が早く寝ちゃってるからそれは多分今後もあんまり変わらない。

たまにあたしより青峰君が早く寝付いたときだけキスさせてほしい



だって一緒にいられる時間はいつだって限りがあるから。


近距離でももちろんそうなんだけど、あたしたちみたいな遠距離はちょっと会いたくなっちゃったって理由では中々会うことはできない。


だから会えてる時はあんまり困らせない程度に、なるべく自分に素直でいたい


どれだけでも好きになっていいって言ってくれたから、きっとあたしは青峰君をどんどん好きになっていく


その気持ちに無理に蓋をしようとしたり抗ったりしても結局溢れ出すんだから、最初から流されてしまっても結果は変わらない

恋愛至上主義になる訳じゃないけど、離れててもやっていくなら人並に好きって程度では足りない。


青峰君と一緒に過ごすたびに言われた言葉の意味を実感して恋愛への恐怖が薄れていく


あれ程怖かったことがこれほど大切なことになるなんて思わなかった



「いつも本当にありがとう。…いっぱいだいすき」


起こさないように小さく気持ちを伝えて目を閉じたけど、眠る気になれなかった






寝不足になってもいい。今日はまだ起きていたい
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