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最愛 【黒子のバスケ】

第18章 劣等感


青峰君とソファにいるのが心地よすぎて放置していたキャリーを開けてネロ君のおやつを取り出した。


個人でやってるお店だけど原料からきちんとチェックしてて、農薬も自分で外の研究機関にチェックしてもらって、自分も食べれるって思うもの以外は売らないってこだわりのあるお店。

LAではかなり有名でペットを飼ってる人は多分みんな知ってる。

おじさんの愛犬たちもお外にいてよく見るけど毛ツヤもよくて元気で歯もすごく綺麗。
店内にはおじさんの猫ちゃんもいてもう16歳なのにすごく健康で元気だって言ってた


「これね、いつもセルジオがおやつ買ってるお店のなんだけど、青峰君を長くLAに引き留めちゃったお詫び」

「すげぇいっぱい買ってくれたんだな」

「だって予定より長引かせちゃったから」


あたしが何日も目を覚まさなかったからその分青峰君の帰国も遅れてしまった。

青峰君は腕の傷の治りが遅かったからって言ってたけど、それだってあたしのせいだった。

ずっと青峰君はあたしのベッドのそばについててくれて、眠るのもあたしのベッド脇で、食事とシャワーとバスケのこと以外はずっと一緒にいてくれたってママが教えてくれた


「そんな事気にすんな。俺がそうしたかったからそうしたんだよ」


ほらまたそうやって言ってくれる。


「本当にありがとう。来年のシーズンオフにお返しさせてください」

「なら、手術前に話したの行こうぜ」

「うん!」


そんな幸せなお返しでいいのかな。
むしろお返しになってない気がするのってあたしだけ?

向こうで何か思い出になるようなことができたらいいな。




きっとあたしと青峰君がゆっくり一緒にいられるのは年に一度のシーズンオフだけ。

あたしが仕事でアメリカに行ってもスケジュール的に会えないこともあるだろうし、青峰君も試合があるからあたしとばっかりはいられない。


一緒にいられる時間は限られてて少ないけど、それなら一緒にいられる時間を大事にしていきたい。

いっぱい青峰君を知って、いっぱいあたしを知ってほしい。



「あとね、これハンナと大我から。色違いでくれたの」

「マジ?(笑)」

「うん。あたしが白で青峰君が黒だよ」


青峰君って黒が似合うし手足もすごく長いからジャージでいても絶対絵になる。
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