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最愛 【黒子のバスケ】

第18章 劣等感


フライトは予定通りで機内食もちゃんと食べた。

青峰君にも予定通りだよって連絡を入れたらすぐに返信をくれた。


(脚大丈夫か?)

(大丈夫だよ。結構歩けるようになりました。青峰君も腕大丈夫?)


青峰君はいつもあたしの脚のことを心配してくれてる。
まだ早く歩いたりはできないし歩き方も変だけどもう手を借りなくても階段も立ち上がるのも座るのも一人でできるし痛みはない。

何度も痙攣を起こしていたのがウソのようになくなって疼痛もない。


沢山の人に心配をかけてしまったけど手術を受けたことは正解だった。


(頑張ったな。でも無理すんなよ。腕は順調だしシュートも打てる)

良かった…

ファールされた時も手術の時もすごく心配でもしもうバスケができなかったらって思うとすごく怖かった。


青峰君がバスケしてるところがまた見れるんだって思えばこれから先の遠距離だって頑張れるような気がした。

どんな青峰君だって大好きだけど、バスケしてる時は心の底から楽しそうにしててすごくかっこいい。



あたしももっと仕事を楽しめるように上手になりたい。
それに、誇れるようになりたい。



アメリカでも日本でも欲しいって言われるメイクになる



飛行機が着陸をして日本への入国手続きを済ませてゲートをくぐると、人込みでもすぐに分かる大好きな人。







名前を呼ぶことはできないけどできるだけ早く歩いて近づくとすぐにぎゅっと抱きしめてくれた。












「お帰り。みさき」




「…ただいま」


キャップを深くかぶってサングラスをしてるから顔は見えないけど優しい声をしてるからきっとあたしの大好きなあの優しい目をしてくれてるんだと思う。


「さっさと行くぜ。また撮られるぞ」


大我に言われて我に返るともう一度ぎゅっと強く抱きしめてから、あたしのキャリーを持ってくれて空港を出た。



久しぶりの青峰君は変わらずにぴったりしてあったかくて…会えたことが堪らなく嬉しくて泣きそうになってしまった
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