• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第18章 劣等感


教えてもらっていた会場は広いバンケットホールで豪華なシャンデリアが特徴の光を反射しやすい明るい会場。


収容人数が多いことでいつもパーティー中は結構暑いって言ってるのを聞いたことがあった。


華やかにはするけど濃いメイクは崩れてしまう。

しっかりと水分を与えた後収れん作用のある美容液を使って最後に薄く乳液を伸ばす。

メイクを崩さないには土台の肌のお手入れ以上に大切なことは何もない。

上だけを綺麗にしても下が崩れれば上は勝手に崩れる。


スキンケアをした後の肌にマイナスイオンの出る風を当てて肌表面を落ち着かせてからメイクに入った

カバーも薄塗りでいいようにいつもより1つ暗い色で薄くカバーしてその上から明るめのパウダーをのせてハイライトとシェーディングでケロイドを目立たなくする。


『どう?気になる?』

『ほとんど気にならないわ。また髪で隠せる?』

『もちろん』


ほかの場所のメイクも終わらせてて髪を始めたところでしシャワーを済ませた大我が部屋に入ってきた。

『ノックして』

『あ、わり…』

ノックもせずに入ってきて着替えをしてたらどうするつもりだったんだろう。
全く…デリカシーないんだから


『すげぇ綺麗…』


あたしの立ち位置のせいでハンナが見えなかった大我がこっちに来てハンナを見るなり嬉しそうにハンナに笑いかけた。

『ミサキがしてくれたから』

『そうじゃねぇよ。素材の問題だろ?』

大我までママみたいなこと言って
誰かあたしを褒めてよ(笑)

あ、でもやった本人のハンナが褒めてくれてるんだもん。それ以上望むことなんてないよね



自分の着替えを始めた大我を横目にハンナの髪を巻いてトップは少し高さを出して綺麗な毛流れを作ってサイドにまとめて下す

綺麗なブロンドがコテの熱によってツヤを増す


『前から少し巻き直すけど、絶対に怖いことしない。動かないでいられる?』

『…えぇ。目を閉じてていい?』

『もちろんよ』


ハンナはあの出来事のせいで顔の前にコテを持ってこられたら怖いんじゃないかって思って確認したのは正解だった


熱さを感じたら怖がらせてしまう


いつもよりもずっとずっと慎重にハンナの髪を仕上げて最後に少しだけスプレーで固定した



『できた』


コテを片付けて声をかけると目を開けたハンナが笑ってくれた
/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp