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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


side火神


ちょっと待て

確かにみさきは青峰大好きだし青峰もみさきにべたべたに惚れててすっげぇ好きってのまでは全然分かるし納得もいく。


だけどハンナの今の言い方だと俺とハンナはそうでもねぇって感じに聞こえねぇ??


言っとくけど俺はハンナがめちゃくちゃ好きだし8月に日本に行くのだってできることならハンナも連れて行きてぇよ。

だけどハンナだって仕事あるし…
だから仕方なく置いていくけど俺は結構寂しい


ハンナは『少しは寂しい』って程度なのかよ…


すげぇ温度差…


『…それって近距離なら別に大して好きじゃなくてもいいって事かよ』

『えっ⁉何怒ってるの⁉』


怒ってるなんて思われたくなくてできるだけ普通に言ったつもりがみさきには気づかれてびっくりした顔で俺を見てる


けどバレたんなら別に隠す必要ねぇ

『そういうことだろ?ハンナと俺は近けぇから大して好きじゃなくてもやってけるって意味だろ?』

『違うわ』

ハンナに視線を向けるとハンナも俺に視線を返して間髪入れずに否定の言葉を言ってはくれた。

だけどさっきの言葉はそういう意味だろ?


『どう違げぇの?』

『近くたってあたしはタイガを誰よりも愛してる。今まで会うことはおろか、ずっと連絡できなくてすごく辛かったことに比べたら、愛されてるって思える今3週間会えないことは寂しくても苦しくはないの。行く前も帰ってきた後もずっと同じ家に帰れて愛されてるなら、タイガがNBAの人気選手だってあたしはやっていけるわ』


『あたしもハンナも美緒もそうだけど、公の場に出てる人を選ぶのってすごく怖い。それでも大好きで一緒にいたいって思うからその人を選ぶんだよ。相手が一般人だったら、自分がもっと綺麗なら、相手と同じ立場ならっていつも考えるの。距離だけじゃない。有名な人と付き合うなんて心底好きじゃなきゃ絶対できない。それに一緒にいたいって思うってことはその人を本当に好きだからでしょ?』


やべー…
曲解して感情丸出しにして余裕なさ過ぎてまじダセぇな俺。


恋愛初心者のみさきにまで諭されちまうなんて…

まぁ俺が悪いんだけど


『悪い。揚げ足とった』

『別にいいけどねぇ。ハンナ大好きだっていうのがよーく分かりましたぁ』


こいつ…
バカにしてんのかよ!!

つか、さっきまで泣いてたのどうした‼‼
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