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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


『全く…まだ泣いてんのかよ。8月なんてすぐだろ?』

『みさきはダイキのことが大好きなんだから寂しいのよ』

『にしても泣きすぎよ。8月まであと3週間よ?こんなにみさきが泣き虫だなんて驚きだわ』


みんな好き勝手言って…


ハンナだけはあたしの味方をしてくれて頭をなでなでってしてくれてる。


家に帰って青峰君がいなくて、また寂しくなって勝手に涙が出てきちゃうんだからしょうがないじゃん。

大我はハンナとずっと一緒にいられるしママはどうせ来週パパんとこ行くんだし…自分たちは好きな人にすぐ会えるんだからいいよね。


泣きながらあの眠そうな犬を抱きしめると青峰君がよくソファでひじに置いてたせいか少しだけ青峰君の匂いが残ってて余計に会いたくなった。


今までは一緒にいないことが当たり前で、1年前までは好きだなんて思ってもなかった相手をここまで好きになってめそめそ泣くなんてあたしの脳は一体どうなってるんだろう…


『ハンナは、8月に大我が日本に行くの寂しくないの?』


大我と青峰君は去年も載った雑誌に今年も載ることになってるのとそれ以外の仕事をするために8月はあたしと一緒に日本に戻ることになってた。


『そりゃあ…少しは寂しいけど…ミサキ程泣いたりはしないと思うわ…』

『あたし泣きすぎ?』

『少しね(笑)でもダイキはきっと嬉しいんじゃない?こんなに強く愛されてて。それにきっと超遠距離ってそれくらいじゃなきゃ続かない。普通に好きって程度じゃきっとすぐに亀裂が入るわ。ミサキはそれでいいのよ』


ハンナの口調はなぜか経験があるように聞こえて泣いてるのをいつも見られたくないって思ってたのに泣くことはいけないことじゃないのかなって少しだけ思えた。


『ハンナの言う通りかもしれないわね。ママもそうだった。
次の約束があっても空港で泣いて困らせて、家に帰ってからも一人で部屋にこもって泣いてたわ。それに当時は機内Wi-Fiもスマホもなかったから14時間のフライトの間に連絡も取れなかったし…毎回毎回不安だった。電話もすっごく高かったし…』


そっか。
ママとパパも最初日本とアメリカだったんだもんね。
それでも続いて結婚したってことはきっとお互いに大好きたっだんだよね。


昨日の夜青峰君の言ってくれたこととハンナとママの意見が同じだったのが嬉しかった
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