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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


side青峰


用意を済ませてみさきの実家に戻るとみさきはリビングにはいなくて他の全員はリビングにいていつも通り笑いながら話してて司さんも普通にしてる。


火神が司さんが怒ってたっつってたからヤベェんじゃねぇかって思ったけどすでに解決済みだと思ってよさそうだった。


「みさき大丈夫ですか?」

「大丈夫よ。ただの貧血だから、もらった鉄剤も飲んだみたいだし少し寝ればよくなるわ。お見送りは絶対行くって言うからそれまで寝かせておいていいかしら?」

「はい。起こすの可哀想なんで出るときも寝てれば寝かせといてください」


見送りに来てくれんのは嬉しいけど体調が悪りぃなら無理はさせたくねぇ。

少し距離は離れちまうけど、二度と会えねぇところに行くわけじゃねぇんだから体調が悪いなら最後にここで顔見てから空港に行くのでもよかった。


「そんな事できないわ(笑)みさきにふてくされられたら大変なの知ってるでしょ?」


確かにみさきがふてくされた時はご機嫌取りに必死になった。

俺が撫でてハンナとセルジオがみさきを構って、泉サンが持ってきたクッキー食って寝てやっと機嫌を直してくれた。

俺としては初めて見る一面でガキっぽいとこもあんだなって程度だったけど、ガキの頃から毎回これを相手にしてんならそれは大変っつーのはよく分かる。


「まぁ…」

「もう、一人っ子だからって甘やかしすぎたわ。大輝君大変なの選んじゃったわね」


大変…かもしれねぇな。
でもみさきなら大変だろうが何だろうが別に構わねぇ。

あらゆる努力をして自分のやりたいことを仕事にしてて、評価されてもひたすら仕事に真摯でめちゃくちゃ向上心があって、ちゃんと自分を客観視できるし努力も惜しまねぇし、そこらの男よりよっぽど頼れる。

だけど目ウルウルで寝起きボケてて、信じられねぇほど鈍感で純粋で照れ屋で意地っ張りですっげぇ可愛い。
自分のことを理解してコンプレックスに向き合って
それを埋めるために綺麗でいようって努力してて仕草がめちゃくちゃ女らしくて綺麗で色っぽい。


挙げだしたらキリがねぇ程みさきの好きなとこがたくさんあって、こんなに惚れた女に自分を好きになってもらえたんだったら別にどんなことだって大変だなんて思わねぇ


「俺が選ばれたいんです。この先もずっと、みさきに選んでもらえる男でいたいと思ってます」
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