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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


ぽかんとしてるママに貧血を起こした理由を細かく説明してまたベッドに横になるとママが口をとがらせて小さくため息をついた


「なーんだ…てっきりママもおばあちゃんになれるかと思ったのに」


ママがおばあちゃん…?

今の聞き間違いじゃないよね
ママがおばあちゃんってことはあたしが子供を産むって事だよね?


「ねぇ…まさかとは思うけど…あたしが妊娠してるとか思ったんじゃないよね?」

「思ったわよ。だって大輝君とすっごく仲良かったから…もしかしたらって思うじゃない」


思いません。

「あのさ、青峰くんとお付き合いし始めたのは5月の終わりなの。妊娠なんてしてないし、してたとしてもつわりってそんなに早く始まらないでしょ」

「あら、そうなの⁉みさきがあまりにも大輝君に甘えるから…もうてっきり何か月か経ってるのかと思ったわ」


ママの前でそんなに甘えてないし、数か月だって妊娠するなら早すぎる。

それにあたしは仕事だってあるしまだ子供を持てるような環境でもなければ覚悟もない。


いずれは欲しいって思わなくもないけど、妊娠するには色々とあたしにはハードルがある。

青峰君のことは大好きだし、この人しかいないって思えるけど現状にいっぱいいっぱいでまだそこまで考えられない。

それに青峰君だってそんな適当なことはしない人だって思ってる。


「とにかく、あたしは妊娠なんてしてないから。生理が来てることが何よりの証拠なの。もう寝かせて」

「あーあ。残念。後で起こしに来るわ」


「残念」なんていいながらホッとしてるくせに。
どうせさっきのパパの怒った顔だってママと同じこと考えたんだって何となくわかった。


意味の分からない勘違いをされてドッと疲れた気がした。


ママの淹れてくれたハーブティーの温度がちょうどよくなって飲みやすくなってたからそれを飲んでからもう一度目を閉じるとあっという間に眠りに落ちていった
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