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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


ベッドに入って目を閉じて横になってると部屋がノックされてママがあったかいハーブティーを持ってきてくれた。


「ここ置いとくわね」

「うん。ありがとう」

「大丈夫?」

「大丈夫。貧血だと思うから鉄剤も飲んだし」


そう言っても心配そうにあたしを見つめておでこに手を当てて熱を確認したりしてて部屋から出て行こうとしない。

起き上がってハーブティーに口をつけるとすっきりしたミントと酸味のあるローズヒップが不快感を軽くしてくれた。


「おいしー」

「よかったわ。ママもそれ飲むと気持ち悪さが軽くなったのよ」


ママは基本元気な人でたまに軽い風邪をひいてるってことはあったけど気持ち悪いとか頭痛いなんて聞いたことはほとんどなかった。


「貧血なんて初めて」

「そうね。色々変わるわ。気持ち悪くて起き上がれない日もあるし、怠くて眠くて朝から疲れてるって感じだったわ」

え…貧血ってそんなに大変なの…?
てかママって貧血だったんだ。

「大輝君はもう知ってるんでしょ?」

「…何が?」

今の話の流れでなんで青峰君出してくるの?
全然意味分からないんですけど…


「何がって…言ってないの⁉」

「え?何?何のこと?青峰君に貧血の理由を言えって事⁉」

「当然じゃない!二人のことでしょ!?」


なんでママがそんな怒ったような顔するの?
全く意味わからない。

しかもあたしの生理が二人のことって…
そんな訳ないでしょ?
あたしが生理だからって青峰君にどうしろってのよ


「二人のことって…あたしの生理を青峰君に言ったってどうにもならないし絶対言いたくないんだけど。ママってパパにいちいち生理になったって言ってるの⁉」


「………はい?」


「だから、ママって生理になったこといちいちパパに言ってるのかって聞いてるの。あたし絶対言いたくない」


「……みさき、生理なの…?」


なによ…その間抜けな顔は。
ママの今の顔は鳩が豆鉄砲食らったような顔って表現がぴったりだった。


「そうだよ。それで貧血起こしたの。手術中の出血が多かったせいで貧血になりやすいって言うのはママも聞いてたでしょ?退院の説明の時に婦人科の先生からピルも勧められてたけど断ったの。そしたらこの有様」
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