• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第1章 視線の先


コーヒーや色々な種類の紅茶もあってドリンクも豊富。


甘いものも好きだけどたくさんは食べれないから、あたしはマスカットがたくさん乗っているウェディングケーキだけをお皿に乗せてもらったけど、甘いものに目がないさつきはあれこれと選んですっごく楽しそうにしてる。



片手もあいてるし、さつきもまだここにいるし、紅茶もこのまま貰っていこ。


紅茶よりコーヒーが人気らしく、ギャルソンがゲストの間を縫って何度も奥からコーヒーを運んで来るのを見ながら、自分の順番が来るのを待って、茶葉を選んで抽出してもらうのを待ってた。




ガーデンに出た開放感とお酒で気分が良くなったせいか、はしゃぐように動くゲストもいて、あたしもぶつかりそうになってしまって避けたりしたけれど、人が大勢いれば良くあること。


ギャルソンも当たり前のようにゲストをかわして、流れるような動きで次々とドリンクを用意してガーデンと室内を何度も行き来している。



慣れたように体を翻しながら、ゲストとの接触を避けてたギャルソン。

だけど予想に反したゲストの動きに対応できず、運悪く接触して大きくバランスを崩したことで足がもつれたのか、突如体勢が前に傾いてトレーとコーヒーポットが投げ出された。













ポットが自分めがけて落ちてくるのが視界に入っているのに、体が全く動かなくてまるでスローモーションを見ているような感覚……



あ…



コーヒー……




飛んでる……







どうしよ……避けれない……







動きたいのになぜか地面に張り付いたまま動かない自分の脚


コーヒーを浴びる覚悟で強く目を閉じて、容易に想像できるその温度に更に体がこわばった



























__________「危ねぇっ」






/ 1753ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp