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最愛 【黒子のバスケ】

第1章 視線の先


コーヒーや色々な種類の紅茶もあってドリンクも豊富。


甘いものも好きだけどたくさんは食べれないから、あたしはマスカットがたくさん乗っているウェディングケーキだけをお皿に乗せてもらったけど、甘いものに目がないさつきはあれこれと選んですっごく楽しそうにしてる。



片手もあいてることだしさつきもまだここにいるし紅茶もこのまま貰っていこ。


紅茶よりコーヒーが人気らしく、ギャルソンがゲストの間を縫って何度も奥からコーヒーを運んで来るのを見ながら自分の順番が来るのを待って、茶葉を選んで抽出してもらうのを待ってた。




ガーデンに出た開放感とお酒で気分が良くなったせいか、はしゃぐように動くゲストもいてあたしもぶつかりそうになったり避けたりしたけど気にするほどではなかった。


ギャルソンがはしゃぐゲストをかわして流れるように次々とドリンクを用意してガーデンと室内を何度も行き来している



慣れたように体を翻しながらゲストをかわしてたギャルソン

だけど予想に反したゲストの動きで運悪く避けきれなかったらしく、ゲストと接触してしまい大きくバランスを崩したことで足がもつれたのか、突如体勢が前に傾いてトレーとコーヒーポットが投げ出された。













ポットが自分めがけて落ちてくるのが視界に入っているのに、体が全く動かなくてまるでスローモーションを見ているような感覚……



あ…



コーヒーが……




空飛んでる……避けれない……







地面に張り付いたまま動かない自分の脚


コーヒーを浴びる覚悟で強く目を閉じて
容易に想像できるその温度に更に体がこわばった



























__________「危ねぇっ」






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