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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


side火神


みさきが朝食で突然気持ち悪くなったのを見ておじさんの表情が一瞬にして変わった。


俺もハンナもおばさんも多分同じことを考えた。


おばさんとおじさんは、みさきと青峰がどれくらいの期間付き合ってるかって事なんて知らねぇけど付き合ったばっかだってのは多分分かってる。

昨日抱いて今日ってことは絶対ねぇだろ…?
デキてたとしたらあいつらは日本でってことだよな…
いや、日本でって俺2日とも同じ家にいたんですけど

すげぇ静かだった気がするけど朝とか結構じゃれてたしな

全身麻酔って胎児に影響ねぇの?
手術の時ってそういうの確認しねぇの?

緑間に聞くか?
いや、それはマズい…
青峰が去勢されちまう…



一人で混乱する俺をよそにおじさんは思いっきり怒りを顔に出してる。
おばさんは心配そうにはしてるけど別に怒ってはねぇ。


とにかく青峰におじさんがキレてることを伝えておかねぇとヤベェ。
マジで殴られちまう。



帰国の用意の為に俺の家に入って、なんて聞けばいいのか分からなくてしどろもどろになっちまう俺に、青峰がしびれを切らして聞いてくるから思ったままを言うと、しらばっくれてんのか本当に分かってねぇのかすっとぼけたような顔してでかいため息をつかれた




「お前バカだろ」

てめぇに言われたくねぇよ。
付き合って1か月そこらで妊娠させるてめぇのがバカだ。

返す言葉もなくて黙り込む俺に青峰が畳みかけてきた。


「みさきが妊娠してんならそれは俺の子供じゃねぇ。けど俺と付き合うまで誰とも付き合ったことがねぇ上に、日本でもこっちでも大体俺といたあいつがどうやったら妊娠できんだよ。言っとくけど俺は抱いてねぇからな。そんなあっさり手出せるか」



は?


抱いてねぇの?


じゃあ妊娠はしてねぇよな…
あいつがマリア様かなんかじゃねぇ限り妊娠はねぇよな…


「ビビらせんなよ‼」

「知らねぇよ‼勝手に勘違いしたのそっちだろーが‼何が妊娠させんなだよ。抱いてもねぇのにデキる訳ねぇだろ。別に抱けなくていいって何度言や分かんだよ。このバ火神」


これは俺が全面的に悪りぃわ。
きっとこいつはすっげぇ我慢してる


「悪りぃ…」

「つーか…司サンがヤベェな…」

「とりあえずおばさんに任せとけ。ゆっくり用意して時間稼げよ」


ひとまず俺は向こう戻るか…
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