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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


side青峰


起きてきた時から何となくみさきの顔色が良くねぇことは分かってたけど、朝食をいつも通りに食えるなら問題はねぇのかと思ってダイニングに座った瞬間、顔を歪ませた。


トイレから戻ったみさきは相変わらず顔が青白くて気分が悪そうだったけど、何となくいつもより言葉に棘がある感じがして突っ込んで聞けなかった。


朝食を済ませて帰国の用意の為に火神の家に戻ると、みさきを心配して鍵だけ開けて火神はあっちに行くのかと思えば俺と一緒に自分の家に入った。


2階にある借りてる部屋に行こうと階段を上る直前、火神が俺を呼び止めた。


「おい」

「あ?」

「お前さ……まさか…」

なんだよ…

もごもご言ってて何言ってっか聞こえねぇしいつものこいつの雰囲気とはちょっと違げぇ


「はっきり言えよ。時間ねぇんだから」


出発までは別に時間はあるけどみさきの具合が悪りぃならさっさとあっちの家に戻って何かできることがあんならしてやりたかった。



「いや、二人がそれでいいって思ってんなら俺が口出すことじゃねぇけど…さすがに早すぎだろ。おじさんキレてるぜ」

「は⁉なんでだよ!」


俺何にもしてなくね?
しかも最初に言ってることの意味が全く分かんねぇ。


「お前分かんねぇの⁉」

「分かる訳ねぇだろ⁉はっきり言えよ!」

何こいつまで怒り出してんだよ
俺マジで心当たりねぇけど、司サンをキレさすのはやべぇ…
やっぱり付き合うのを許さねぇなんて言われたらマジで困る。


「順番とか手順ってもんがあんだろ⁉」

「はぁ⁉何の順番だよ。朝飯食うのに順番があんのかよ」

むしろそれなら俺OKじゃね?
だって俺とみさきは一番最後に食ったんだし別に問題ねぇ。


「馬鹿かてめぇは。結婚前に妊娠させんなって事だろ!」

「…………」

はぁ?


何言ってんだこいつ?

意味わかんねぇんだけど。

確かに俺は付き合った女は抱いたけど誰も妊娠なんてさせてねぇ。
その辺は抜かりなくやってた。
ゴムだって女に用意させたことなんて一度もねぇし、ゴムしてたって中で出したことなんて一度もねぇ。


「別にみさきがいいってんなら抱くなって事じゃねぇけど避妊ぐれぇしろよな。何いきなり妊娠させてんだよ」


させてねぇよ。

つか、抱いてねぇし…
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