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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


「あら?ジェイク病は治ったのかしら」

ママはあたしが「一人でできる」って言うとそれがジェイクにそっくりだって言ってそう呼んでた。

「そう。治ったの」

「それはよかったわ」


ご機嫌になったママがあたしと青峰君に朝食を温めてくれて、一緒にダイニングに座ると朝食の匂いに何故か突然吐き気がした。



「ごめっ…ちょっと…」

あたしが口を押えて下を向いたせいか、気持ち悪いってことはママにすぐに分かったみたいで手を貸してくれてトイレに連れて行ってくれた。



気持ち悪い…


なにこれ…


昨日何か変なもの食べた?



気持ち悪くてそのままその場に座り込むと下着に濡れたような気持ち悪い感覚…


げ…生理だ。

取り敢えず自分の部屋に戻って着替えを済ませて、処方されてた鉄剤を飲んでからリビングに戻ると心配そうな顔をしたママと青峰君。
怖い顔したパパ、何とも言えない顔した大我とハンナが全員であたしを見てる。



何…?


「大丈夫か?」

「うん…平気。何ともない」


大量出血のせいで貧血を起こしやすくなってるってことは退院の時に聞いてたし、起きた時のダルい感じも寝ても眠かったのもこの厄介な生理のせい。


だけどそんな事とてもじゃないけど言いたくなくて白湯を飲みながらゆっくり気分を落ち着けて朝食を済ませた。


沢山は食べれなかったけど、ある程度は食べたし青峰君も大我の家に戻って荷物をまとめるって言うからあたしも自分の部屋で少し休むことにした。



よりによってお見送りの日になんでこうなるの…?
明日まで待ってくれてもいいじゃん。


やっぱり…ピル飲めばよかったのかも…
生理が来ることで貧血になることは考えられるから退院前に婦人科の先生がピルを勧めてくれた。
だけどあたしは3か月ごとに受けなきゃいけない検診が猛烈に嫌でその時は断った。

今までほとんど貧血なんて起こしたことがなかったから多分大丈夫なんだろうって甘く考えてた。


仕事中にこうなったらきっとたくさんの人に迷惑をかける。
今月はしょうがないにしても来月までにどうしようか考えておかないと…


なんか憂鬱…

眠いしだるいし


……青峰君帰っちゃうし


でもお見送りは絶対行きたいから、ママに家を出る30分前に起こしてもらうことにして目を閉じた


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