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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


青峰君がなんで笑ってるのかよくわからないけどあたしのことを面白いって言ってくれるのは嬉しかった。


仕事以外で男の人とかかわるってことがほとんどなかったから、どんな話がいいとか全然分からなくてあたしといてもつまんないんじゃないかなって心配だった。


笑いながらあたしをぎゅっとして頭を撫でてくれるのが心地よくて嬉しくて幸せで…少しだけ寂しい。


青峰君とあたしは生活拠点がアメリカと日本だからおいそれとは会えないしLAなら時差は17時間に増える。


いっそのこと時差24時間とかならいいのに

でも時差14時間よりは連絡取りやすいのかも…
うーん…大して変わらないかも…


考えてもどうしようもない時差を考えて、一人で勝手に寂しくなって青峰君の胸に顔をぎゅって押し付けた。


「どうした?」

「どうもしないの。でも、時差いっぱいあるなって思って…」

こんなこと言ったってどうしようもないって分かってる。
だけど青峰君に優しく聞かれるとこのおしゃべりな口はポロポロと勝手に言葉を出していく。


「だな。17時間か…」

「うん。あたしね、こんなに甘やかされて一緒にいてもらって、自分がすごく甘ったれで…いっぱいいっぱい好きになっちゃって、どうしていいか分かんない」

青峰君を好きになればなるほどどうしていいのか分からなくて、自分だけがどんどん好きになって、あたしの好きって気持ちと青峰君の好きって気持ちが釣り合いが取れなくなることが怖かった

「俺も同じだ。お前を好きで好きでどうしょうもねぇ。できることならずっと一緒にいてぇし、離れんのもすげぇ寂しい。だけどお前といられんならちゃんとした男でいなきゃいけねぇって思ってる。遠距離にはなっちまうけど俺はいつでもお前のことを想ってる」

「これ以上好きになっちゃったらどうなるのか分からなくて…なんか怖いの…」

「どれだけでも好きになればいいだろ。俺たちは距離があるから並みの好きじゃやってけねぇ。心底好きで信じてなきゃ続かねぇ。けど、俺はそこに一点の曇りも不安もねぇ。みさきを愛してるし信じてる」


強い腕と言葉があたしの涙腺を緩ませて脆いところを優しく包んでくれる。


これほど強くて優しい人といられるなら、少しでも誇れる自分になろうと思えた

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