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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


ハンナたちと一緒に青峰君は大我の実家に戻ってあたしはパパとママのいるリビングに降りた。

「あら、起きてたの?」

「うん。バルコニーにずっといたんだけど」

「大輝君は?」

あたしと青峰君がもう寝てると思い込んでたママがびっくりしたような顔であたしを見てくるから、プールで結構大きい声でしゃべってたのが聞こえなかったことにあたしがびっくりした。

「今日大我がハンナ連れて帰るんだって。だから青峰君泊めてもいい?」

「だ「いいわよ」

パパは多分ダメって言おうとしたのにママがすかさず遮っていいって言ってくれた。

「部屋は別だからな」

「ゲストルーム空いてるでしょ。広いベッドのお部屋貸していい?」

「なんでよー!一緒に寝ればいいじゃない。みさきのベッドが一番いいマットレスなのよ?それに一緒に過ごせるのは今夜で最後なんだから別に一緒にいたっていいじゃない!」


最初からあたしは一緒に寝るってことは考えてなかったのに、ママのこの勢いは別の部屋で寝るのを反対してるって感じ。

それに確かにあたしのマットレスが一番いいマットレスではある。
長く実家で過ごすからって、ベッドごと大きくて寝心地がいいのにママが変えてくれて、マットレスはあたしが日本で使ってるのと同じメーカーにしてくれた。


「年頃の娘と男を一緒に寝かせられないだろ‼」

「年頃って…司、あなたね、今のみさきの歳にはあたしたち結婚してたでしょ!?みさきはもう大人なの‼それにこの子たちは遠距離なんだから一緒にいられる時間が貴重だって司も分かるでしょ」

ママ、そんなに白熱しなくても…
泊めてくれるだけでいいんだけど

「あーもー‼分かったよ‼泊めてもいいしみさきの部屋で一緒にいてもいい‼‼」

「だって!よかったわね。朝は別にゆっくりしてていいわよ」

「ダメだ。朝食は6時!遅れたらなしだ‼‼」

なんでよ…いつもより早いじゃん

「6時は無理よ。あたしが起きれない。朝食は8時。遅れたら温めて食べなさい」

「はーい」


結局全部ママの言ったとおりになって、プンプン起こるパパをママがなだめてるとチャイムが鳴って青峰君が戻ってきた。


「おふくろさんたち起きてるか?」

「うん。リビングにいるよ」

「世話になるな」


頭をポンポンして優しく笑う青峰君が歩幅を合わせてくれて、一緒にリビングに入った。
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