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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


side青峰


みさきはいくつも見えてんのに俺には全く見えねぇ。

流れ星って、汚れた大人には見えねぇとかそういうんじゃねぇよな…


俺は、汚れてるか汚れてねぇかで言ったら多分結構汚れてる
間違ってもみさきみてぇな純真無垢な感じではねぇ。


でも諦められなかった。
みさきと同じ流れ星が見えたら俺はもう一回みさきに告る。


思い出せねぇなら新しい記憶を作ってそれを覚えてればいい。


散々キスしまくった後で悪りぃけど、俺が伝えたってことをみさきに覚えててほしかった。



全然見えねぇ流れ星を待ってみさきを抱きしめると、しばらくしてはっきり見えたそれ


同時に叫んだってことは多分同じのだろ?



腕の中にいるみさきの細い腰を強く抱きしめて、あの時と同じ言葉を口にした





「好きだ」



あの時は"何が"とか言われて、そのあとは苦しそうな無理とダメしか聞けなかった


今回はなんて言ってくれんだろうな…
































「軽井沢の方が…











星綺麗だったね」




……嘘だろ…


思い出した…


みさきが軽井沢で見たことを思い出した。






「あたしも好きです」



にっこり笑ったみさきが俺の目を見て、あの時の苦しい顔とは180度違う可愛い笑った顔を見せてくれた。



「全部思い出せました」




この瞬間を俺は一生忘れない。




「お帰り。みさき」

「ただいま。青峰君」


ここで大輝って呼ばねぇのが最高にみさきらしい。




全てを思い出したみさきと重ねる唇は、初めてした時と同じくらい緊張した。






「今日何の日か覚えてるか?」


「えっと……あ!真太郎の結婚式の日!」


「…」

そうだけど…そうじゃねぇだろ…
とことんボケてくれるな。この鈍感女


「ってことは?」

「ってことは…真太郎達結婚1周年だね‼」

だろーよ。

ってそうじゃねぇ‼‼‼

いや、分かれよ…
こういうのって女の方が覚えてたりこだわったりすんじゃねぇの?


「はぁ…俺たちが知り合った日だろ!?」

「えっ!?……あっ!そっか‼」


この…

ボケボケだな…


「1年以内に相手をつくるって二次会で宣言した時、相手はもう決めてた」
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