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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


嫌だったわけじゃない。

でもこのまましてたらもっと先にいくんじゃないかって怖かった。


青峰君を大好きでキスをしてもらうことはすごく幸せなのにその先を考えると怖かった。


思わず体に力が入ってしまったことを青峰君が見逃さなかったのはきっといつもいつもあたしを気にしてくれてたからなんだよね…

本当に優しくてかっこよくてあたしには勿体ないって分かってるのに、他の人には絶対に譲れない


あたしがぶち壊した空気も青峰君が星を見ようって言ってくれたお陰で気まずさはなかった。


手を引かれてバルコニーの淵まで行くと下に大我とハンナが見えてキスしてる。


あたしたちもさっきまでそうだったけど大我たちも星を全く見てない。


ハンナを抱き上げたりキスしたりぶどうを食べさせたりする大我は今まで見たことないくらい幸せそうに笑ってた。

「大我、幸せそうだね」

「だな。ハンナもすげぇ楽しそうだしな」

「うん!」

あんまり見たらいけないかなって思って空を見上げるとまた流れ星が流れて立て続けにいくつか流れた。


「青峰君も見えた?」

「全然見えねぇ…なんでだ?」

「なんでだろう…青峰君の方が目いいのに」

見えない理由が全然分からなくて左右で場所を変わったり立ち位置を変えたりしたのに青峰君は全然見えないらしい。

あたしはもう既に6個見てて首もちょっと疲れてきた


くるくる首を回してまた空を見上げると青峰君があたしの後ろにぴったりくっついてお腹をぎゅってしてくれた。


「これなら同じ位置が見えるだろ?」

「そうかも」

ちょっと違うような気もするけどいいの。
青峰君にぎゅってしてもらうの大好きだから理由なんて別に何でもいいの



全然動かない空を二人で一緒に見上げて、たまにあたしの唇までキスをしに頭を下げてくれる


幸せ…


前からぎゅってするのもぴったりするけど後ろからぎゅってされるのもすっごく守られてる気がして安心する…


大すき…


どうやって告白してくれたのかな…?
思い出したいな…








「「あ!見えた‼‼‼」」


思い出せなくて唯一気になってる記憶のことを考えてたら流れ星が流れて今日初めて一緒に見れた。
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