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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


side火神


青峰のヤツ…
おじさんがいりゃみさきとべたべたしねぇと思ってた俺が甘かった。


おじさんがようがいまいが関係ねぇわ。


セルジオがハンナにくっついたのを浮気だとかのたまってウソ泣きするみさきを青峰が堂々と抱き寄せて頭撫でてすっげぇ顔近けぇし…


みさきはみさきでトロンとした顔で見つめてやがって…

この親子マジでそっくりだわ。


何が"うちの両親はべたべたしすぎなの"だよ。

お前も同じだっつーの。


しかもこのセルジオもそうだ。

俺のハンナにべたべたしやがって。
こいつには色々と教えなきゃいけねぇことがありそうだな…


『ハンナ、プール行こうぜ』

『えー。もう少しセルジオと遊びたい』


……フラれた…


ムカつく笑いを浮かべてこっちを見るみさきと同情するような視線を向ける青峰。


「気持ち分かるぜ」

「マジムカつく…」

「セルジオにまでやきもち妬いちゃうなんて…(笑)ちょーウケるんですけどぉ(笑)」


俺だけじゃねぇし…
青峰だってさっき妬いてただろ?

いつもみさきをからかってたのをここにきて仕返しされた。

なんだよその変な顔。

「うっせぇ。その不細工な顔やめろ」

「みさきが不細工な訳ねぇだろ。てめぇどこに目付けてんだ」


いや…キレんなよ…
しかも変な顔してたのは事実だろ
みさきのことになると感情出しすぎだろこいつ…

何青峰に撫でられて喜んでんだよ。ばーか。



「あ!ねぇねぇ‼今日なんとか流星群だよ‼」


青峰に撫でられてでれでれしてたみさきが突然でかい声を出すから何かと思えばこいつの好きな流れ星がたくさん見えるらしい。


『ハンナ、流れ星見れるって。外出るか?』

『うん!じゃあプール行く』


みさきは全然そんな気ねぇだろうけど結局あいつの言ったことでハンナをプールに連れ出すのに成功した。


セルジオをおばさんが抱いてくれてハンナが着替えに行くとみさきがまた飲み物を用意してくれた。


「あたし上で見るから二人でごゆっくり。これ剥かなくても食べられるからね」

そう言って一緒に渡してくれたのはシャインマスカットだった。


そういや、今日って……
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