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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


side京香

「京香…会いに来た。俺も会いたいよ。もう25年も写真でしかお前を見られない」

そうね。いつもあたしの写真を持って行ってくれてるのよね。
あたしももっといろんなものをあなたと見たかった。
いろんなことをあなたとしたかった。
いろんなところへあなたと行きたかった

そして何よりも大我の成長をあなたと喜びたかった。


「寂しいよ。お前を抱きしめられないことも、声を聞けないことも、おばさんになったお前が見れないことも…寂しくて堪らない」

あたしも寂しい。

あなたには会えるし声も聞こえるけど…
あなたの体温を感じられないことが寂しくて堪らないの…

でもおばさんになったところは見られたくないわ。
あなたの前ではずっと綺麗でいたいもの


「きっと歳をとってもお前は綺麗だろうな。俺はもうこんな普通のおっさんだ…」

そんなことないわ。あたしにとってはあなたが世界で一番かっこいいもの。
渋いあなたも素敵よ。


「早くお前に会いたいよ…」

ダメよ…まだ会いに来ないで。
大我が寂しがるわ。
大我の子供に会えたらその重みをあなたがあたしに教えてくれなきゃ


「ずっとお前だけを愛してる。俺は一生お前だけを愛してる」


再婚して幸せになってほしいと思わないわけじゃないのよ…
でもやっぱりあたしだけのあなたでいてほしいの

あたしもずっとずっとあなただけを愛してるから
あなたにも同じ気持ちでいてほしいって思ってしまうの。
欲張りでしょ?


「愛してるよ。京香」

あたしも愛してるわ。





あたしはここにいてみんなをいつでも応援してるってことを分かってほしくて少し風を吹かせるとみんなが笑ってくれた


まだまだこっちに来るには時間がかかりそうね。


だけどあたしは寂しくないわ。



いつだってみんなを近くに感じて、いつだって会いに行けるもの。
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