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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


side京香

死ぬつもりなんて全然なかった

でもあたしは愛されすぎたの

32年で一生分の愛をもらってしまったから少し早いけどこっちに呼ばれてしまったの。


でも寂しくないわ。
みんなあたしを忘れずに思ってくれてるし、会いにも来てくれるから。



ほらね。
今だって来てくれた。


世界で一番大好きな人の夢の中に入り込んで“会いたい”ってわがままを言ったの。

来てくれるってわかってたからちょっとしたいたずらをしてね


あたしの前でびっくりしながらハグをする二人を見るといたずらは成功だった。


思いがけず泉と司にも会えちゃった。
一緒にいるのはみさきちゃんと、大我のライバルの青峰君、それから…大我の大事な女の子


あたしの好きなピンクと白を基調にした花束をくれてみんながあたしを囲んで座ってくれた。



「久しぶり、こっちに移籍したからこれからはもっと来れるから。そんで隣はハンナ。…俺が、一生かけて大事にしたい女です。みさきのこと追い返してくれてありがと」

可愛い息子のお願いだものなんだって聞くわ。
それにしても…この間まで子供だったのに、女の子を紹介してくれるなんて嬉しいわ。
大事にするのよ

「初めまして。ハンナです。タイガに出会えて私は幸せです」

あら、美人さんね。大我のことお願いね。
すべてうまくいくわ


「この間はありがとう。空飛んだりして楽しかったけどあたしはまだまだこっちにいます。ちゃんと青峰君の体温を感じることができてるよ。それから、いつも言ってるから聞き飽きたかもしれないけど、大我を産んでくれてありがとう」

そうね、あなたはまだまだ愛され足りないし、愛し足りない。青峰君と幸せになってね。
大我のこと、これからもよろしくね

「みさきのこと本当にありがとうございました。火神と会えて俺は幸運だった」

大我も同じよ。青峰君と会えたから追いかける目標ができたのよ。
みさきちゃんを幸せにしてね。

「みさきのこと本当にありがとう。あたしが産むことができなかった二人はいい子にしてるかしら?」

もちろんいい子よ。
今度はおへそを忘れないように言い聞かせておいたわ。
全くあわてんぼうさんなところが泉にそっくりよ


「相変わらず美人だって?また来る」

そうよ。あたしは歳取らないもの。司はおじさんになったわね
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