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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


脳内で映像がものすごい速さで流れた


キスをして、青峰君が「愛してる」って言ってくれた時、病院にいるあたしと代わる代わるあたしにキスをしてくれるママとパパ、大我。

何度も何度もキスをした青峰君


あたしがママに名前のことを聞いて“みさき”って名前の意味を教えてくれた。

ケイトリンの意味をおばあちゃんが教えてくれた。


ママが心停止したなんて知らなかった。


手術室に入るとき青峰君に名前を呼んでほしいって言われて、最後になるかもしれないって思ったら恥ずかしいとかそんなこと関係なくて名前を呼んだ。

そしてどうしても自分の気持ちを伝えたくて大好きだって言った。


絞りだすような苦しそうな声で、あたしの名前を呼んで愛してるって言ってくれた。




手術の間あたしはどこか真っ白なところで大我のママと会った。

綺麗なところだったけど、何も感じない不思議な場所だった。


大我のママと一緒にガラスの部屋を出ると、手術室で真太郎が汗だくであたしの胸を必死に押してた。



だから肋骨が折れたんだ…



切開された脚を見て戻りたくないと思ったあたしを大我のママが違う場所に連れてってくれて、そこで見た光景は大事な人たちが泣いてる姿だった。


それでも、痛みが怖くて戻るのを躊躇するあたしに、大我のママが優しく諭してくれた。



そうだ…
あたし大我のママに頼まれたことがあったんだ…


ガラスの部屋に真っ白な誰かが来た時青峰君の声で“行くな”って聞こえた


その後しばらくは何も聞こえない真っ暗なところにいて、少し経った後から音が聞こえてた

みんながあたしに話しかけてくれた

退院した後、セルジオが痩せたのはご飯を食べれなくなっちゃったからだったんだ
セルジオにも心配かけちゃったね

さつきたちも心配してくれてたんだ…

あたしが痩せたことを心配して起きたら何が食べたいか決めとけって青峰君が言ってくれた

お前が起きねぇと青峰の腕が治らねぇぞって大我が言ってた

大輝君は本当にみさきの事が好きなのねってママが言ってた

パパが間違ってた
青峰君はお前を誰よりも大事に思ってるなってパパが言ってた

9月はあなたがBOSSなんだから早く起きなさいってパットが言ってた

NYに行ったらキティとお買い物をしてお揃いの靴が欲しいわっておばあちゃんが言ってた
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