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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


午後になって気温が高くなると結局大我とハンナはプールに入って遊びだした。


もう一緒にプールはいらないなんて言ってたのに大我がプールに誘ったらすごく嬉しそうに着いて行くんだから、ハンナってホント正直者で可愛い。


「青峰君もプールする?」

「俺が行ったら完全に邪魔ものだろ。それにお前とここにいる方がいい」

いつもさらっと嬉しいことを言ってくれる。
言った青峰君はしれっとして平気そうなのに言われたあたしの方がすごく恥ずかしくって顔が見れない。

「さっきプール入らねぇって言ってたけどハンナはプール入ったな」

「そうだね」

「じゃあお前は?」

「あたしはプール入らないよ‼まだ傷にテープ貼ってるし…」

「そうじゃねぇ。お前はプールじゃなくてキスだろ?」


そういうことなの!?
さっきあたしがやらないって言ったのをやるってことなの!?


「だめっ…」

「なんでだよ。あいつらだってさっきからキスしまくってんだからいいだろ?」

あたしはずっと青峰君の脚に挟まれて胸のとこによりかからせてもらってるから全然気づかなかったけど、確かに青峰君の位置からならブラインドを閉めてないからプールは丸見え


「ダメだよっ。またイチャついてるとか言ってからかわれるんだから」

「別にいいだろ?キスしなきゃリハビリ頑張れねぇかも」

「なっ…そういうのズルい‼」

「いいだろ?明後日からまた会えねぇんだから」


それを言われると…
あたしだってキスが嫌って訳じゃなくて
どっちかといえば青峰君とするのは特別だし大好きだけど、見られるのは恥ずかしい。


「じゃあ、ブラインド閉めたら…」

「そんなに待てねぇよ」



ブラインドを閉めようと立ち上がろうとしたあたしの腰を捕まえてさっきと同じ体制に逆戻りさせられた。


大きな手が頬に触れて唇が重なると周りのことなんて何も考えられなくなる。


下唇を甘噛みされたり唇をペロッてされたりして深いキスって訳じゃないのに時間をかけてゆっくりしてくれてクラクラしてくる


「んっ…やっ…も、ダメ…」

「すげぇ可愛い」


だめ…
そんなこと言うの
もっともっとって思っちゃう

優しく抱きしめられて何度も何度もキスをして、長いキスに苦しくなって絡めた手をギュって握ると下唇を甘噛みしてゆっくり離してくれた




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