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最愛 【黒子のバスケ】

第6章 take off


3人で泣くだけ泣いて

今日は飲もうって新しいワインを開けて


ここからは暗い話題じゃない


だけどすっごく緊張するから声が硬くなっちゃうのは誤魔化せない。




「あとね…もう一個、聞いてほしくって…」


緊張する


自分で言いだしたけど、心臓がドキドキして脈が指先にも伝わってきて全身が心臓になったような気さえしてしまう


あたしの言葉に悪い話題だって思ったのか静かになる二人に誤解させないように率直な言葉を吐き出した





「あたし…







好きな人が…できました…」



「きゃー♡」

「だれだれ⁉どんな人⁉」


さっきまでの静けさはもうない。

二人とも手足をばたつかせて興奮してる




「あのっ‼‼でも片思いだしっ…知り合ったばっかりだし、相手の人はあたしのこと何とも思ってないの



だけどあたしは、生まれて初めて男の人を好きだと思ったの

付き合えるとかそういうことは絶対ないんだけど
好きな人がいるから彼氏いなくても今は大丈夫でね…

いつも仕事とか言って誤魔化してごめんね」


ゆっくりだけど言いたいことはちゃんと言えた。

誰って言われても言いにくいから名前は言わなかったけど好きな人がいて、その人が好きだから彼氏がいなくてもいいんだってことはちゃんと言えた



「ねぇ…」

「それってさ…」







「「大ちゃん(青峰さん)⁇」」

二人で声を揃えて言ってくるからびっくりした。




「えっ⁉…えっ…え…なに⁉なんで⁉なんで知ってるの⁉」

「いや、分かりやすすぎ」

「あのお寿司屋さんの時大ちゃんにおやすみって言われて照れてたでしょー?」

「なっ…聞いてたの⁉盗み聞きなんてズルだよ!」

「明らかに火神さんへの態度と違うから普通にバレバレ。本人にもばれてんじゃないの?」

「それは困るし無理っ!」

「なんでー?」


なんでって…
無理でしょ‼

好きな人に自分の気持ちが知られてるなんて恥ずかしいし…
あたしみたいなのに好きになられたら迷惑だもん。


青峰さんには絶対絶対知られたくない。
片思いなら勝手に好きでいてもいいのかなって思えるだけだもん





「20代後半で恋愛経験なしな上に訳ありなんて、誰が好きなるの…
もー…15日くらいに会う予定なんだけどバレてたら気まずすぎて無理」
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