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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


何度も落とされるキスは少しずつ長くなって息がうまくできなくなっていく


お腹に回されてる手を強く握ると唇を離してくれて
一気に酸素が入って苦しさから解放されるのにまたすぐに触れてほしくなる


「そんな顔してるとやめられなくなんだろ」

「ん…」


顔に出てたんだって思ったら恥ずかしくて顔を反らそうとしたら、さっきよりもぴったりと唇がくっついて耳を触られてくすぐったいような何とも言えない感覚が襲って、行き場を失った声が勝手に漏れていく


んっ…ふっ…んっ


最後にぺろって唇を舐められて、今にも崩れたくなる体を必死で立たせて目の前のソファの背もたれに手をついた


「かわい…」

「んやっ…」


腰を折ったあたしの背中にぴったりくっついて、そんなこと耳元で言うの反則

自分の声じゃないみたいな声が出て恥ずかしすぎておかしくなりそう…


こんなとこハンナに見つかったら恥ずかしすぎる


「青峰君っ」

「大輝だろ?」

「なっ…そんなの呼べないっ」

「呼ばなきゃ離さねぇ」

「何でっ…何で突然意地悪するの!?」

「お前に呼ばれてぇんだよ」

そんなお願いするみたいに言わないで…
逆らえなくなっちゃう



「……き」

「もっとちゃんと言わなきゃ聞こえねぇ」

「んっ…やっ…耳元で喋んないでっ」

「ならちゃんと呼べ」





もう…無理…

立ってられない…


青峰君の低くて色っぽい声に腰の骨に力が入らなくなってズルズルと座り込んでしまった



「ソファ座るか?」


何も言えなくてただ頷くと、相変わらず後ろから抱きしめたまま逃げ場のないあたしを軽く抱き上げて、ソファに降ろしてくれたけど離れるどころかお腹に回された手に更に力が込められた


「もう1カ月も聞いてねぇんだけど?」

「だって…名前呼んでたの忘れちゃったんだもん…」

確かにNYでは呼んだけど…
あれは罰ゲームだったから呼べたのであって他の記憶がないのに何も無しに名前なんて呼べない
恥ずかしすぎる

「ならまた最初からだ」

「ん゛ー」

「みさき…たまにでいい。お前に名前を呼ばれてぇ」


そんな風に力なく言われたら呼ばないなんてできない…




「だいき…」


「みさき




…すっげぇ好き」



そんな事言われたら嬉しすぎて泣きそうになる…

「大好きだよ、だいき」
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