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最愛 【黒子のバスケ】

第17章 A sky full of stars


ハンナと大我がそんな風になってたことに全然気づかなくて、一人で興奮するあたしにハンナが何があったのかを話してくれた。


昨日の夜、大我とハンナがプールで遊んでて、あたしはいつの間にか寝ちゃってたから青峰君が部屋まで運んでくれたらしいんだけど、プールに二人になったとき大我が告白をしたみたい。


人には実家でイチャつくななんて言っておきながら自分だってあたしの実家で告白してるじゃん…(笑)


でも病院で会った時のハンナとは別人のように明るく笑ってるのを見ると、あたしも嬉しかったから大我のことは今回は見逃してあげよ。


『よかったね!』

『うん…』

『照れてるんでしょ。可愛いんだから』


ハンナにおめでとうって意味を込めてギュっとハグすると、あたしの肋骨に気を使ってそっとハグを返してくれた。



『青峰君知ってたの?』

『昨日お前寝かせてリビング戻ったら明らかにこいつらの態度が違ったから普通に気づいた。よかったな』

『ありがと』


青峰君ににっこり笑うハンナがすごく綺麗だった。

『あの…部屋まで運ばせてゴメンナサイ…腕大丈夫だった?』

『全然大丈夫だ。もう傷は完全に塞がってる』

『よかった』


ハンナが来てから英語で話すことが多くなった。
ハンナは大学時代日本に留学してたらしく分からないってことはないけど、やっぱ英語の方が話しやすいことに変わりはないって言ってた。

でも、やっぱ日本語も話せるようになりたいって言ってたから、少しずつ教えることにした



何かやることがあると余計な事を考える時間がなくていい。


仕事とハンナの日本語の先生。

それに青峰君と一緒にいられるのはあと数日だけだから、その時間を無駄にしたくない。



ママが仕事に出かけて、ハンナも仕事の連絡をするために自分の部屋に行った。


リビングに二人になると青峰君が優しくギュってしてくれる。

正面からだとまだ怖いからって、後ろからギュってしてくれるのがあたしはすっごく好き。


「みさき」


「なぁに?」


「こっち向け」


低くて優しい声でそう言われれば、自分の意思なんて関係ないかのように勝手に体が動く。

青峰君の腕から出ることなく首だけを後ろに向けて、自分より高い位置の青峰君を見ると優しくキスをしてくれる。
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