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最愛 【黒子のバスケ】

第16章 愛しい体温


ママが青峰君を大輝君って呼ぶのがちょー気に入らない。

あたしが青峰君って呼んでるんだからママだってそう呼べばいいのに何で名前呼ぶの!?

ズルい‼


かといってあたしが名前で呼ぶって言うのも変な話だし…

「だったらみさきも名前で呼べばいいじゃない」

「呼べるわけないでしょ!?」

「あら、なんでよ。別に好きなら名前くらい呼んだっていいじゃない。それに大輝君はみさきの事名前で呼ぶでしょ」


そうだけど…そういうことじゃないでしょ


「ほら、言ってみなさいよ。最初は“だ”次は“い”最後が“き”
大輝君を想像するからいけないのよ。3文字の組み合わせだと思って練習してから本人をさりげなく呼べばいいでしょ?」


あのさ…
ママって時々意味不明なんですけど

何が3文字の組み合わせよ


「もう!いいの!ママが青峰君って呼んでよ‼」


言われた通りエビを剥きおわったからフリーザーからアイスを出してでっかい入れ物から直接食べる。


お行儀悪いけどこのアイスはあたしのだから別にいいの。


日本のアイスって多くても1Lとかだけどこっちは3Lとか5Lとかあってもはやバケツみたい。
でもあたしはバニラアイス大好きだから3Lとかあっても結構すぐ終わる。


「こらっ!お皿に移して食べなさい!」

「いいのっ!これはあたしのアイスなんだから」

「お行儀悪いわね!そんなとこ見られたら100年の恋も冷めるわよ」

「あたしを100年も好きな人がいるなら連れてきてよね‼」


もうヤケクソだし自分が何を言ってるのかちょっとよく分かってない。

ママが青峰君を名前で呼ぶってことがとにかく気に入らなくて彼女でもないのにヤキモチを妬くメンドクサイあたし。



________ピンポン



玄関のチャイムが鳴ったってあたしは出ないんだから。

今あたしはアイスに忙しいの


それに、のろのろしか歩けないあたしが行くのは効率が悪い。



いつもはリビングでドアホンを確認するママが今日は確認もせずに出て行った。

パパにバレたら絶対怒られるんだからね


心の中で悪態を吐いてアイスを抱え込んでパクパク食べてるとリビングが開いて聞こえた声で動きが固まった…


「ただいま。みさき」



「……オカエリナサイ…マセ?」



見られた…

絶対行儀悪いって思われた






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