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最愛 【黒子のバスケ】

第16章 愛しい体温


相変わらずプールで遊びみたいなトレーニングをする2人を見てると楽しくてしょうがない。


でも青峰君ずっと負けてる…


大我は昔からサーフィンが大好きですごく上手だったから、ボードの乗り方もバランスのとり方も慣れてるせいか少し崩されてもすぐに体勢を立て直してる。


「次で最後な」


そろそろ気温も下がってきたしプールにいるのは体も冷えちゃう。


大我の言葉に少し不満そうにした青峰君だったけど、サーフボードに乗ってまた押し合いを始めた。



2人の小競り合いが終わったら体を温めてほしかったから、外のジャグジーにお湯を溜めて見てると今度は大我が落とされた。



えっ!?


うそ‼


青峰君初勝利?


「ズルすんなよ‼‼」

「油断する方が悪りぃだろ。それに俺のはズルじゃなくて戦略だ」

「いや、どっからどう見ても反則だろ!」


まさか落ちると思ってなかった大我が、鼻に水が入ったらしく鼻をつまんで言い合いしてる。

なんか子供みたい。


「じゃあみさきに決めてもらおうぜ」

「はぁ!?あいつ今見てなかっただろ?お前の反則負けだ!」

「細けぇルールなんてなかったんだから落ちた方が負けだろ」


あのさ…どっちでもよくない??

何か懸けてるの?


「ボードぶつけんのなんてファールに決まってんだろ!」

「いや、そこはノーチャージエリアだろ」

「「みさきこいつどう思う!?」」


2人して同じタイミングでいきなりあたしに話を振ってくるからびっくりして何も答えられない。

「え…あの…あたしに聞くの!?どっちもどっちでしょ??」

「「俺の味方しろよ‼」」


この2人…何で同じことばっか言うの?

仲よすぎじゃん





あれ……


この感覚…










なんか知ってる…気がする…









「……き?……さき…みさき‼」

「え!?ハイ‼‼」

「どうかしたか?」



どこでそう思ったのか分からないけど、思い出したくて自分の世界に入り込んでたら、青峰君がすっごい近距離であたしを覗き込んでて一気に顔が赤くなった

近いっ‼


「大丈夫か?」

「あ…うん。大丈夫なのっ…デスケド近いです…」

「あ、悪り(笑)」


青峰君はいつもいつも距離が近い

すごく好きなんだけどドキドキして心臓が口から飛び出しそうになる
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